意外と知らない「正しい香水のまとい方」。NGなつけ方とは?_img0
 

Q:香水の保存方法は?

A:香水は紫外線の影響を受けやすいので直射日光は避けること、また温度変化にも弱いので、急激な温度変化を控えて保管するのがおすすめです。(16度くらいがベスト)

 

Q:香水に使用期限はある?


A:基本的には2~3年が使用期限と言われていますが、フエギアは本物を求めすべて天然由来のみを使用しているので、香りの分子が譲り合い、熟成という進化を楽しめることが特徴です。香水をワインのように熟成させた、ラグジュアリーな「ル カーブ ヴィンテージ」というコレクションも取り扱っています。

約5年間熟成させたヴィンテージコレクションは、オーガニックな原料だからこそできる香りの分子の進化を体感できる新感覚の香水。長い年月をかけ香りを熟成させることでアルコールの角が取れ、まろやかで深みのある香りを感じられるそう。まるでワインやウイスキーのように、時の流れを目に見えない香りで味わうことができます。通常のパルファンとの香りの違いを楽しむのもおすすめです。現在日本では10種類のみ発売中。

タイプ別・おすすめの香水3選


<ウッド系>

「種の起源」を発表したイギリスの自然科学者、ダーウィン。イギリスの探検船ビーグル号で初めて南米を訪れ、採集した植物や化石で満たされたダーウィンのキャビンの香りをイメージ。探検船ビーグル号を思わせるシダー、海風のようなグレープフルーツ、その間に香るベチバーは、力強さを感じさせるウッディノート。ユニセックスでまとえる香りです。

<シトラス系>

調香師ジュリアン・ベデルが4年の歳月をかけ、ようやく昨年秋に完成させた作品。ENTRE RIOSは地名で、ベデル氏一族が休暇をすごす別荘があるところ。別荘には牧場と農園が併設され、ベルガモットやネロリの花を育てており、ここでの植物とのふれあいやさまざまな経験がインスピレーションに。ベルガモットをメインに、ローズウッドとレモンを調合し、コロンのように軽やかに纏える爽やかな香りです。

<フローラル系>

アルゼンチン・タンゴ「黒い花」(1927)にインスパイアされ、無数の花の香りを調香し、想像の花を表現。フランジパニ(プルメリア)をメインに、甘くフルーティなデーツの香りで夏の庭園をイメージ。華やかさと穏やかな表情を併せ持ち、重厚感のあるフローラルノートに仕上がりました。

朝と夜、シーンによって香りを使い分けたり、好きな香りをレイヤードしたり……天気やその日の気分に合わせて香りを変えるなど、1つの香りに固定せずアクセサリー感覚で自由に楽しんでほしい、と堀越さん。目に見えないものでアイデンティティを表現する香水、とっても奥が深いです。自分らしい香りがまだ見つかっていないという方もご安心を! 次回は香りの選び方についてレクチャーいただきます。

取材・構成・文/出原杏子

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