明日からでもできることーーベランダをミツバチの憩いの場に!?


養蜂のすばらしさはわかったけど、危険をともなう大変な作業。台風や冬の寒さからミツバチを守る工夫をするなど、苦労もあったそう。⋯⋯あの、私たちでもかんたんにできることはないでしょうか?

「たとえばベランダでハーブや花を1人が1鉢育てるだけでも、何人分にもなれば十分な蜜源になります。小さなガーデニングで自分を癒すことがミツバチの憩いの場にもなります」(矢田さん)

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写真/Unsplash

ぜひ大人にお願いしたいこともあるそう。

「一般市民でも、お金を使うことで企業の行動を変えられます。その意味で、“お金は投票権”。上の世代は僕ら学生よりも、たくさんの投票権を持っている。だからお金を使うときは、投票するつもりで、環境や人権に配慮している企業のために使ってほしい」(多田さん)

「学生とちがって、大きな買い物ができるのは大人の特権。自動車や家や、大型家電を買うとき、環境を意識してみてほしいです」(中居さん)

「私は実家暮らしなので、親に頼んで、再生可能エネルギーの割合が多い電力会社に切り替えてもらいました」(仁科さん)

Rooftop Beeのみなさん、知識を行動に変える力がすばらしい。何を聞いてもわかりやすく言葉をつくして説明してくれます。プロジェクトに真剣に取り組んでいる様子が伝わってきて、胸が熱くなりました。

目の前のことに追われて、ちょっとしたことでもつい後回しにしてしまう自分。でも、こんなにアイデアを出してもらったら、ひとつふたつはできるかも。

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写真/Rooftop Bee


都会の人ができることって実は大きい


「都会にだって自然は作れるし、ミツバチを守ることで都会に生まれた自然をゆたかにしていけます。都会は人が多い分、ポテンシャルも大きい。環境に関心を持つ人が増えれば、とても大きな変化が生まれるはずです」(矢田さん)

東京・有明の海を背景に今日もミツバチは花を求めて飛んでいます。
世界最大の都市圏、東京・横浜。そこに暮らす人々が行動を変えたら⋯⋯SDGs達成に向けて大きなムーブメントを起こせるのではないでしょうか。

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写真/Unsplash

今回お話を伺うまで、スーパーに並ぶ野菜やくだものを見ても虫に助けを借りて受粉していたなんて想像したことありませんでした。でも今は、道ばたの花に集まるミツバチにも目がいくように。(単純!)

 

小さなミツバチの壮大な役割。少しでも応援したくて、さっそくたくさん花が咲くハーブを植えてみました。⋯⋯とは言え、やはり刺されるのはこわい。むやみに驚かさずに見守りたいものです。

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写真/Rooftop Bee

武蔵野大学の養蜂チームは、養蜂の様子をSNSで発信しています。屋上の巣箱で採れたハチミツの販売イベント情報が載ることも。ぜひのぞいてみてください。

Facebook: @Rooftop Bee
Twitter: @bee_rooftop
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次回は、フードロス、衣料ロス削減に取り組むZ世代を紹介します。


参考
1.フォーガス・チャドウィック他著『ミツバチの教科書』(エクスナレッジ、2017)

 
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