人気エディターの小林文さんに、最近のお気に入りアイテムをコーディネートとともに紹介してもらいます。
夏のサンダルが大好きです! この連載でもサンダルの紹介率が高めということ、お気づきでしょうか?(笑)
しかも、ついつい“黒”ばかり買ってしまう癖が。黒ワンピース、黒アメスリトップス、黒マキシスカート……“夏の黒”がとにかく好き! ということもあって、足元も黒サンダルを毎年1足は買い足してしまう。それでまた黒コーデは増えていって……というのがいつもの私の夏です。
けれど、ふとした瞬間に困ることがあるんですよね。それは、白やニュアンスカラーだけでコーディネートした日、「合わせるサンダルがない!」。もちろん黒のサンダルで締めるのもアリなのですが、せっかくの淡色コーデならば、足元もやわらかい色でなじませたいわけで……。
なので、今季は最初から“黒じゃない”サンダルに狙いを定めて探すことに。
まずはこちら。オデット エ オディールで見つけた白のグルカサンダル。
実は昨年もグルカサンダルが欲しくてあちこち探していたのですが、いいものに巡り合えず断念。それが今季はトレンドということもあり、本当に多くのブランドで見つかる見つかる。1年待ってよかった〜!
オンラインショップやら実店舗訪問やらで比較検討していくうち、私のスタイル的に譲れないポイントが明確になりました。それは、
①伝統的なグルカサンダルのデザインを守っていること、②ソールがウッディではないこと、③サイドが足のアーチに沿うスマートなシルエットであること、の3つです。
ヨーロッパの男性が履くシックなグルカサンダルが理想的だけれど、ソールの素材が木だったり全体的に丸みがあったりすると、足元が“ほっこり”してしまう。私のコンサバカジュアルな服との相性や154cmという身長も考慮すると、素材にもシルエットにも、“キレ”が欠かせない、という結論にたどり着きました。
そんな私の狭い条件を満たしてくれたオデット エ オディールのこちらは、なんとオンライン限定商品。「返品可」だったので、22cmと22.5cmを両方取り寄せて試着。結果は、いつもどおりの22.5cmでぴったりでした。
カーキグレーのサマーニット×ライトグレーのパンツ。ドライな配色に白を添えて爽やかさに。バッグもイエローベージュで、黒を入れないのがニュアンスカラーコーデのポイントです。
ちなみに、ベルトはU字フックに上から引っ掛けるタイプ。靴を履いたあとに忘れ物(エコバッグとか)に気がついてもう一度靴を脱いで家の中に入らなくっちゃ……みたいなことがよくある私としては、このラクな仕様、大助かりです(笑)。
続いて、ビルケンシュトックのスウェードサンダル。
「足は第二の心臓」なんて言われることもあり、最近“歩くこと”にハマっていまして。それも含めてサンダル探しをすると、ビルケンシュトックが候補に。
世界中で愛されるドイツの老舗・ビルケンシュトック。足の医学に基づいてものづくりしているため、歩きやすさに定評があります。
私の“ファーストビルケンシュトック”は大学生のとき。三姉妹で弾丸ハワイ旅へ行った際、丘の上のファーマーズマーケットへ何時間もかけて登ったときも、ショッピングモールでひたすら歩きまくったときも、疲れ知らず。土踏まずにぴったりフィットする中敷きは、まるで痛くない“ツボ押し”のよう。履いていて気持ちいいんですよね。
しばらくご無沙汰していましたが、久しぶりにあの履き心地が恋しくなって、まずはオンラインショップで片っ端からデザイン&カラーを調べました。
様々なブランドが別注商品を出していますが、私が選んだのはビルケンシュトック新宿店で購入したオリジナル。2ストラップの“アリゾナ”はビルケンの定番型で、ジェンダーレスなデザインが魅力です。
白×ベージュの夏の淡色コーデに、カーキのスウェードサンダル。ビルケンシュトックには珍しく、ベルトのパーツも同色というのも購入の決め手。ソールも同系色で全体的に色の境目がないため、きれいめなスウェードパンプスと同じテンションで履くことができます。
それに、夏にあえて、素足×スウェードという組み合わせもお気に入り。バッグがレザーの場合、足元もレザーだとちょっと重たくなりがちですが、スウェードサンダルなら小物同士で異素材ミックスが叶う、というのもいい。
もちろん、白のグルカサンダルもカーキのスウェードサンダルも、夏の黒コーデにだって似合います。いつもとはちょっと違う足元で、軽やかに夏の街を闊歩したいものです。
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