人気エディターの小林文さんに、最近のお気に入りアイテムをコーディネートとともに紹介してもらいます。

“あの頃”の憧れを思いださせてくれた、秋の半袖ニット_img0
ニット¥26400/プラージュ

「真夏こそニット!」の宣言通り、今年もたっぷりニットを堪能した夏でした。シワにならない、汗を吸ってくれる、でも染みない、なおかつカットソーよりどことなくきちんとして見える。きっと来年も変わらず頼りになる、私の定番アイテムです。ありがとう、サマーニット!

 

さて、9月下旬、気温はまだまだ高いものの、もう夏の暑さとは違う。そろそろ秋の服を……と思い最初に買ったのは、またしても“ニット”でした。

グレーのカシミアニット、プラージュのものです。

濃いわけでも薄いわけでもないクリーンなミドルグレー、イタリアンカシミアのふんわりやわらかな着心地(まったくチクチクしない!)。クルーの首元はリブ部分が細めなのに対して、袖口や裾はしっかり幅をとっていて程よく体が泳ぐシルエット。ごくごくシンプルなデザインながら、それぞれ緻密な計算がされていて……なんというか、もうサイコー!

これだけでも相当気に入っていることは読み取っていただけると思うけれど、満足している理由はスペックだけではない。

“コンセプト”に惚れている! のです。

というのも、このニットは【GIRL PLAGE】というシリーズのもの。ディレクター泉さん曰く、「ガーリーな意味のgirlではなく、あの頃の少女が大人になってもずっと好きなものという意味でのgirl」(泉さんのインスタから引用)とのこと。このコンセプトに「うんうん、わかるー!」と激しく共感したのです。

私自身、トレンドや俗に言う“似合う服”より(もちろんどちらもまったく気にしないわけではありませんが)、girlの頃に憧れた大人のファッションを求めて、そして大人になった今も憧れの大人の背中を追いかけてファッションを楽しんでいるから。

そんなわけで、先日リニューアルオープンした、ニュウマン新宿店で気持ちのいい買い物をすることができました。

真っ先にしたコーディネートは子供の頃、母が読んでいた西村玲子さんの本にあったような、グレーのチェックスカートとブラウンのローファーの合わせ。西村玲子さんの本はオールイラストにも関わらず、ファッションの臨場感がひしひしと伝わってきて、子供の私には憧れの大人の世界でした。
 

“あの頃”の憧れを思いださせてくれた、秋の半袖ニット_img1
 
ニット#プラージュ
スカート#ベイジ,
トートバッグ#ユニクロ

あとは、ネイビーのパンツに白のスニーカー、黒のタイトスカートなら足元は黒のトラックブーツで重めにetc.……。30代後半に差し掛かりすっかり大人になった私と、長く一緒に歩んでくれる一枚になりそうです。

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