贈り物は難しい。せっかくのものも、頂いてあまりありがたくないこともあります。私自身、相手に何かを贈るときに躊躇することも。つい、無難なものを贈りがちです。でも、少し踏み込んでみたら? ある朝、知人から贈り物が届きました。箱を開けると、白い布で包まれた箱。その上には色づいた柿の葉が一枚。包みを開けると、竹かごの中に手作りの干し柿が並んでいました。彼女が自宅の庭になった柿を、ひとつひとつ皮をむいて干して作ったもの。もったいなくて、すぐに頂くことができませんでした。このときは「干し柿はお好きですか?」と短いメールが前日に届き、返信してから届きました。贈り物は「手間と気持ち」を形にしたもの、としみじみ思います。