パニック障害を引き起こす、心とからだの状態


パニック障害を克服するためには、なぜパニック障害を引き起こしてしまうのか、原因を明確にしておくことが何よりも大切です。あなたの心とからだは、今どんな状態になっているのか考えてみましょう。

 

パニック障害を発症する人は、几帳面、社交的、協調性があるなど、「性格がいい」「つき合いやすい」と、周囲から思われている人が多いようです。こういうタイプの人は、責任感が強くプレッシャーを感じやすい、緊張しやすい、気にしやすい(他人の目が気になる)といった面も併せ持っていることが多いものです。いろいろなことを「がんばらなくちゃ」と思いがちなので、ストレスに対する感受性が高く、不安をため込みやすい傾向もあるようです。思い当たることが、少なからずあるのではないでしょうか?

 

不安を感じやすいのは、そういう「体質」だから


不安に敏感なのは、じつは「不安体質」という体質。ほかの人よりも不安を抱きやすく、特定の物や情報などに対して過敏に反応するので、パニック障害になりやすいといわれています。こう書くと「パニック障害になったのは、私の性格のせいなのね」と落ち込んでしまうかもしれませんね。でも、そうではないのです。

体質と性格はまったく別のものです。体質は自分が意図してそうなるものではありません。例えば、花粉症でくしゃみが止まらなくなるのは、「アレルギー体質」だからですよね。性格によってアレルギー体質になるわけではありません。不安体質も同じこと。持って生まれたものなので、自分の意志でコントロールできるものではないのです。

しかし、そういう不安に陥りやすいあなたの「体質」はそのままに、パニック障害を克服できるのです。あるがままの自分であり続けながら、しかし「必ず克服するのだ」という揺るぎない信念を心の内にしっかりと培ってください。