これからブログや連載を始めたい、SNSのアカウントを新しく作りたい、あるいはリニューアルしようと考えている方へ、最初に決めておくと良いことをお伝えします。

SNSを始める第一歩!「人に覚えてもらう」トレードマークを作ろう【WEB文章術】_img0
 


迷ったら「覚えやすさ」重視で


「VOCE」「FRaU」「mi-mollet」などのWEBメディアや、各社オウンドメディアなどでたくさんの新連載やブログの立ち上げ、リニューアルを担当してきました。執筆者の方と編集担当の私が最初に相談して決めるのは下記の3つです。

(1)テーマを決める
(2)タイトルを決める
(3)アイコンを決める

これものすごく悩ましいですね。時間が無限にあれば、いつまでもあ〜でもない、こうでもないと案を出して検討したいところ(ここわりと楽しいところ)ですが、それだと一向に立ち上がらないので、えいやー!と決めてしまいます。えいやーのポイントは、見る人から「覚えられやすいか」です。

 


覚えられるのは、顔や名前じゃなくていい

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ファンになる、フォロワーになる前の段階として「認識される」必要があります。認識とは他のものと区別がついている状態ですね。

グループアイドルを例に説明しますと、関心のない状態だとみんな同じに見えます(お母さんあるある)。そこから「金髪の子はわかるわ」と一人区別がついた状態に。「金髪の子は歌も演技も上手いのね」などと特徴を発見しだしたら、もうそれはファン心の芽生えです。

つまり、何度か目にしたときに、同じ人だと一致することが「認識」ですね。認識されるには、一貫性が必要です。

以前に雑誌のヘアカタログ記事を担当してた時のこと。いつもボーダーTを着ている美容師さんがいました。「ボーダーがお好きなんですね」と言ったら、「編集者やお客さんに覚えてもらうため」だと言ってました。

このトレードマーク作戦は、超人気ヘアメイクさんが多数所属する事務所でも。ヘアメイクさんごとに、ベレー帽・ぱっつん前髪・黒縁メガネ・ヒゲなど顔まわりの印象的なアイテムやパーツを1人ひとつ決め「勝手に変えるな」とマネージャーさんから指示されていると聞きました。

そのくらい、人は人の名前と顔を覚えるのが苦手だし面倒なんですよね。髪型や髪色が変わるとわからなくなってしまう……。名前まで覚えてなくても「ボーダーの人」「ベレー帽の人」という印象が残れば、「ボーダーの人の作る髪型は可愛い」「ベレー帽の人のおすすめは役に立つ」などチェックすべき人として識別されます。

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さて、このトレードマーク作戦をブログやアカウントにどう活用していくかをお話ししていきます。

 
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