介護費用はなるべく親の年金で賄えるように


在宅介護の場合、介護サービス費用は、親の年金口座から引き落とされることが多いです。下のグラフは同居している家族が支払ったその他の在宅介護の月額費用とその内訳。上位におむつなどの消耗品や医療費、福祉用具のレンタル代などがあがっています。

働き盛りを悩ませる「親の介護」。経済面や精神面の負担を減らすには?_img2
 
働き盛りを悩ませる「親の介護」。経済面や精神面の負担を減らすには?_img3
 

※上記2つのグラフ:全国の30代以上の男女 有効回答数1047人のうち「介護している(いた)方と同居」と回答した人197人
※出典:SOMPOホールディングス株式会社「介護費用に関する調査」 2020年

同居の家族が支払った金額の平均月額は約7.5万円。本来は、この費用も親の年金で賄えるように意識していくことが大切です。とは言っても、生活費の負担方法は家庭ごとに異なります。別々に家計管理ができているなら、介護費も同様に親に負担してもらってもOK。同居していない子どもの場合、直接的な介護サポートができないなら、介護費を負担する方法もあります。

 

また、介護期間が長くなると、その分親の費用負担が増え、年金や貯蓄で賄うことが厳しくなる可能性もゼロではありません。そのことはあらかじめ覚悟しておき、親の資金繰りが苦しくなったら、子どもが費用面でのサポートをすることも家族で話し合っておくようにしましょう。