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【小林麻美】67歳の今思う自分らしさとは?「30年、着続けている服もある」

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「最小にして最大の効果」と話題のメイクアップ、それが、メイクアップアーティスト・水野未和子さんが提案する「ディファインメイク」。その人の骨格やパーツの形、肌の色などを生かし、その人の魅力を見つめ、深め、高める。外見だけでなく、内面の本質さえも「唯一無二の魅力」としてメイクで掘り起こし、際立たせるメソッドは、ひとりひとりが自分の顔をもっと好きになるきっかけを生みます。

そこで、ディファインメイクの「真髄」を知る連載企画。今回登場するのは、小林麻美さん。ディファインメイクが掘り起こす、小林さん自身も知らない本当の顔、そして、誰も見たことのない新しい顔とは? 水野さんが小林さんの未知なる魅力を掘り起こします。

ブレザー¥87000(マディソンブルー)、デニムウェスタンシャツ¥30800、デニムパンツ¥35200(共にマインデニム/マインド)

MIWAKO’S MAKE-UP POINT


紺ブレ×ダンガリーシャツ×デニムパンツを、誰より格好よく着こなす人。私自身が持っていた小林さんのイメージそのものだったので、ありのままの小林さんをある意味、邪魔しないように心がけました。じつは、正直、これといったメイクアップをしていないんですよね。ジェンダーレスな着こなしに寄り過ぎないように、眉をほんの少しだけ整えて、頬と唇に内側からふわりと浮き立つような血色を足し、まぶたには影色を添えた程度。あえて肌感も隠さず、生かしたほうが、洗練されたイメージになる気がしました(水野さん)


今まで、我が国に存在しなかった、本物の格好いい大人


この人から放たれる空気に、はっとさせられた人は多いはず。
「小林麻美」という存在に憧れを抱き続けてきた人にとっては、なおのこと。

「まさか、メイクをさせていただけるなんて……、私にとっては『悲願』で、今日という日を楽しみにしていました。実際、お目にかかって、『メイクをしなくても格好いい』麻美さんを、どう魅せるかが、今回のディファインメイクのテーマだったんですよね」(水野さん)

麻美さん、ディファインメイクを体験して、いかがでしたか?

 

「私ね……、メイクの企画、生まれて初めて! もしかしたら、若いころにそれらしきことをしたことはあるかもしれないけれど……。このメイク、無理に目を大きく見せようとか、唇の形を変えて見せようとか、そういうものじゃないんですね。自分の持ってるものがちょっと、ほんのちょっとだけデフォルメされているのかな? っていうくらいで……。大人っぽくてナチュラルで、『自分らしい』と感じました」(麻美さん)

「麻美さんって、今まで日本に存在しなかった人だなあ、って思うんですよね。時代は変わりつつあるけれど、それでもまだ、我が国には若いか若くないか、みたいな軸があるような気がして。ヨーロッパには必要以上に年齢に抗うことなく、ありのままに堂々と女性を謳歌して生きている女性たちがたくさんいるけれど、それが日本では成立しにくい。麻美さんは、若い女性がジェラシーを感じるような、本物の『格好いい大人』だと確信しました。本物の成熟した女性だって」(水野さん)


メイクは服の一部、服は自分の一部、すべては自分自身

 

今回、撮影をするに当たり、そのイメージは「小林麻美」だったのだと、水野さんは言います。

「麻美さんと撮影ができると決まった時点で、スタイリングのイメージは麻美さんで、とリクエストしたんですよね。たとえば、女優の○○さんみたいとか、70年代の○○みたいとか、イメージソースのひとつとして『小林麻美』というカテゴリーがある、というのかな? じつは、スタッフの方々に、今日のイメージソースとして、ご本人の写真を送ったんです(笑)」(水野さん)

「そんな、そんな……! じつは私、10代の終わりくらいからずっと、服の好みが変わっていないんですよね。白シャツ、紺ブレ、デニム、チェックのスカートにタートルネックのセーター、深いVネックのセーター……、これらさえあれば、充分に着まわせる気がするなあ、って。もちろん、年齢とともに、そのときの自分に向き合いながら、アイテムや着方をアップデートするんですが、でも、シンプルなものは20年、30年と大切に着ているものも」(麻美さん)

「自分が好きなものを掘り下げながら生きてきたんだろうなあ、というのがありありとわかりますよね。ありたい女性像がはっきりとあって、太い自分軸を作っているというか。服をこう着なきゃとか、メイクはこうしなきゃと時代に翻弄されるんじゃなくて、メイクは服の一部であり、服は自分の一部であり、結果、すべてが自分自身、という……。麻美さん自身が『象徴』です」(水野さん)

そして、今回、麻美さんがディファインメイクによって、気づかされたこと。

「37歳で仕事を辞めてからは、およそ25年間、妻と母の時間でしたからね。再び仕事を始めて、結構、戸惑いがあるんですよね。どれが自分だろう? とわからなくなっちゃったみたいな。37歳の自分がどこかにいて、そのときの自分とのギャップを埋められない気がしていたんです。でも今日、あっ、これがやっぱり私なんだっていうのがわかったような不思議な気持ち。写真を見て、自分の『集大成』のような感じがしました」(麻美さん)

次回は、モノトーンを纏う麻美さんの魅力を、インテンスメイクがさらに際立たせます。

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