皆さん、こんにちは。梅津奏です。

小説や漫画、テレビドラマなどにおいて、「相棒もの(バディもの)」は一大ジャンルですよね。私も大好きなんです、相棒もの♪

「シャーロック・ホームズ」シリーズのホームズ&ワトソン。
「HUNTER×HUNTER」のゴンとキルア。
最近ドラマ化された「ハコヅメ」の、藤部長と河合もまさに相棒でしたね。

単なる「仲良しコンビ」ともまた違い、同じ目標やミッションに向かって手を組み、ばらばらの個性が相乗効果を発揮する二人=相棒。

人間関係の最小単位である二人組の、底知れぬ可能性を感じさせてくれる「相棒ものがたり」を、実在の人物バージョンで三冊ご紹介します。現実だからこそ、夢がある!


「木皿食堂」木皿泉

 

テレビドラマ「すいか」「野ブタ。をプロデュース」などでおなじみ、脚本家・作家の木皿泉さん、木皿さんは、実はご夫婦のユニット名なんですよね。妻の妻鹿年季子さんが「出力」担当、夫の和泉務さんが「入力」担当、と役割分担されているそうです。

本当にね。普段も基本的には書いたりするのはほとんど私なんですけど、なぜか彼が神様のように、いや本当に神様としか思えないんですけど(笑)。私がウワーッていう状態になっているときに「神様どうしましょう!」って感じで相談すると、「うーん、脱皮!」とか言って、それが「セクシーボイスアンドロボ」の第三話になったりして。

二人で一つの作品を執筆するって、いったいどうやって?

拘りがぶつかったり、作業負担が偏ったり。想像するだけで喧嘩してしまいそう。しかも、夫婦として生活を共にしながらだなんて。木皿さんは、二人でおしゃべりするのが本当に楽しいんですって。うーん、相性がいいってこういうことか。

おそらく、大事なのは、風呂敷包みを受け取る人がいるということだろう。互いに投げては受け止める。受け止めては投げ返す。そういうのを「愛」と呼ぶのではないだろうか。


「しあわせのつくり方」引田かおり・引田ターセン

 

外資系IT企業で働くモーレツサラリーマンだった引田ターセンさんと、ずっと専業主婦だったカーリンさん(かおりさん)。ターセンさんが52歳で早期退職をし、「選手交代!」とばかりにカーリンさんが「やりたい!」と言ったパン屋さんを二人で開店することに。

そんな、生活を大きく変える決断ができたのは、二人の絆の強さによるものなんだろうなあ、幸せなご夫婦だなあと思っていたのですが……。

「では『暗黒時代』のことを書きましょう」ってカーリン。
「えっ?いくらなんでも、暗黒時代は言いすぎじゃないの……」「そんな時代、あったっけ?」と、嫌~な汗。僕なんか、「結婚してからず~っと、二人はしあわせだった」という記憶しかないもんね。

本書では、二人がこれまでどんな道のりを経てきたのか、A面もB面もオープンにしてくれています。

せっかちだった僕もさすがにスローダウンしてきて、今はカーリンのせっかちについていくのが大変です。まだまだ彼女にはやりたいことがいっぱいあるらしくて、頭の中でその構想がぐるぐる回っている様子がうかがえる。「これは早めに、好きなゴルフや温泉旅行のスケジュールを確保しなければ」と、最近焦る始末。

夫婦としても仕事の相棒としても、二人の役割分担や力関係は不変ではない。いつでも分かり合えているわけではない。そういう不安定さ、そのまま素直に受け入れればいいよと声をかけてくれているような優しい一冊でした。


「仕事道楽 新版―スタジオジブリの現場」鈴木敏夫

 

最後にご登場いただくのは日本アニメ界きっての名物コンビ、スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんと、伝説のアニメーター宮崎駿さん!

アニメ雑誌の編集者だった鈴木さんが宮崎さんに会いに行ったのが、二人の出会い。「風の谷のナウシカ」をアニメ化する頃から一緒に仕事をするようになり、今に至るそうです。

「鈴木さん、分かったよ!」
「何が分かったんですか」
「おれとパクさんと鈴木さんが、ずっといっしょにやってこれた最大の理由がわかった」
「何なんですか」
「お互いに尊敬し合っていないこと」

って、宮崎さん(笑)!!

スケジュール管理や交渉ごと、広報戦略など「ビジネス担当」の鈴木さんと、「クリエイター」の宮崎さん。互いの存在への尊敬がその関係の下敷きに……と勝手に想像していましたが。安易な発想でした、スミマセン。

ただ、重要なのは、言いたいことを言って、それがそのまま受けとられること。不信感をもってきかれると、違って伝わってしまう。そのまま受け止めてもらうための信頼関係は必要です。つまり、信用はするが尊敬はしないという関係。 

「信用」と「尊敬」の違いってなんだろう。普段、「尊敬」という言葉を軽々しく使いすぎなのかも、私。それって、相棒さんにも失礼ですよね。


いかがでしたでしょうか。
相棒ものに惹かれる気持ちのおおもとは、自分にも相性ピッタリな相棒がいたらな、という憧れがあるのかな。

プライベートはともかく、仕事においては単独行動よりもチームプレイの方が好きな私。求ム、素敵な相棒!

 

9月末は勤務先の上半期の締めでした。おつかれさま~ということで光合成しにおでかけ。

 

ブランコを見つけて大喜びで乗る、ワタシ。