ホルモン補充療法を知っておけば、
更年期は正直、
そこまで恐れるものではないです
更年期症状がつらいのに何もせずに我慢している人も少なくありませんが、婦人科の治療でいくらでも楽になるということを、ぜひ知っておいていただきたいです。
治療法はいくつかありますが、更年期の不調はエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減ることで起こるので、もっとも効果が期待できる治療法は、足りなくなっているエストロゲンを足すこと。それが、ホルモン補充療法(HRT)です。
HRTの第一選択は、貼り薬や塗り薬
HRTは、エストロゲンをメインに、子宮がある人(手術で子宮を摘出していない人)は、子宮体がんのリスクを抑えるために黄体ホルモン(プロゲステロン)も同時に補うのが基本です。飲み薬、貼り薬(パッチ)、塗り薬(ジェル)、腟座薬(腟剤)などのタイプがあります。
エストロゲンの投薬方法は、経皮吸収のほうが血栓症や乳がんのリスクがより低いので、第一選択は貼り薬や塗り薬になります。
エストロゲンと黄体ホルモンが一緒になったコンビパッチもあり、このタイプだと、お腹や腰回りに貼って、3日に1回貼り替えるだけなので楽です。
3ヶ月に1回のペースで通院すればよく、費用は保険適用で1ヶ月1000〜3000円ほどです。
1週間で75%のホットフラッシュ が改善するというデータも
効果の現れ方には個人差がありますが、更年期の症状全般に効果を発揮し、中でもホットフラッシュやのぼせ、ほてり、多汗などに特によく効きます。イライラや落ち込みなどのメンタルの症状にも効きます。
早くて数日、遅くとも2ヶ月もすれば症状は改善していきます。
1週間で75%のホットフラッシュが改善するというデータもあるほど、即効性があります。
多汗が治ることで、寝汗からくる不眠が改善して、それによって抑うつ状態も治ったりと、複数の症状が改善することも多いです。
HRTを行えば、QOL(生活の質)が格段に高まり、HRTを続けた人の多くは、〝我慢していないで、もっと早く受ければよかった〟と言います。
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