更年期障害は、実際には
3割弱の人にしか起こりません
「更年期」という言葉は、「更年期障害」と同じ意味にとらえられがちのため、更年期には必ず重い不調が出ると思って、過剰に不安になっている人もいます。でも、更年期と、更年期症状、更年期障害は、それぞれ意味が違います。
「更年期」、「更年期症状」、「更年期障害」の違いを知っておこう
「更年期」とは、閉経をはさむ前後5年間の「時期」を指す言葉です。
一方、「更年期症状」は、更年期に起こるさまざまな症状のことです。
ホットフラッシュと言われるほてりやのぼせ、異常発汗のほか、動悸、肩こり、腰痛、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、イライラ、不安感、うつ、冷え、粘膜の乾燥などと、症状は多岐に渡り、更年期症状を自覚する人は全体の6割と言われています。
そして、更年期症状がひどくて日常生活に支障が出る場合を、「更年期障害」と言います。
たとえば、更年期症状がひどくて、仕事を休まなければいけなくなったり、イライラがひどくて夫婦喧嘩が絶えなくなったり、うつがひどくなって死にたくなるなどというような、治療を受けないと日常生活がつらいようなケースです。
ただし、実際に更年期障害で困る女性は、全体の約3割というデータがあります。つまり、そこまで困らない人のほうが多いんです。それをちゃんとわかっておきましょうね。
更年期の不調が出やすいかどうかには性格や環境も関係する
更年期の不調を強く感じる人と、そこまで感じない人がいるのには、性格や環境の影響も大きいと言われています。〝超〟がつくほど真面目な人や、〝子どものために〟〝親のために〟と言って自分を犠牲にするタイプの人は、楽観的なタイプの人より、更年期症状が出やすいとされています。
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