HRTで補うエストロゲンの量は低用量ピルの1/6程度


また、HRTに抵抗感を感じている人の中には、HRTは大量のホルモンを補うものと思っている人も多いようですが、実際は生理が順調に来ていた頃の1/3程度のエストロゲンを足すだけで、これは低用量ピルの1/6程度の量です。
想像以上に少ない量でしょう? なので、良くも悪くも体にそこまで大きな影響はなく、症状が楽になるのであれば、つらいのを我慢しているよりもHRTを選んだほうがよいのでは、と思うのです。

 

更年期は一定の時期であるとは言え、思いのほか長い期間です。この期間にずっと不調を抱え続けて過ごすのは、もったいないこと。
過去の認識はアップデートして、治療をうまく取り入れて、更年期も元気で前向きに過ごしましょう。

 
取材・文/和田美穂
イラスト/Shutterstock


前回記事「更年期症状をラクにする「ホルモン補充療法」のこと、もっと知ってほしい!【産婦人科医・高尾美穂】」>>

 
  • 1
  • 2