皆さん、こんにちは。梅津奏です。

ブログ書いたり、「モヤモヤ」連載の記事を書いたり。ここ十年でいちばん、パソコンに向かう時間が長くなっています。

天気がいい日は本当に気持ちのいい場所です。

愛用パソコンは、社会人一年目に買ったSONYのVAIO。電化製品を選んだり扱ったりすることが、地図を読むことと並んで苦手な私。どうやってこの人を購入したのか記憶が定かではないですが、当時大学生だった弟に選ばせたかなにかだったような……。忘れちゃった。

その老いぼれマシンを小さいテーブルに置いて、無印良品の通称「人をダメにするソファ」に座って。あ、お茶を淹れてこなくっちゃ。パタパタパタ。

カオス!

「さて、今日は何を書こうかな~」

パソコンの前に座って頭に浮かんでくるのは、最近読んだ本のこと、職場で耳にとまった噂話(いつでも聞き耳を立てています)、街で見つけた面白そうな人々、友達や家族とおしゃべりしていて盛り上がったあのテーマ。私のささやかな小市民的日常にも、カラフルな出来事がこんなにたっぷり詰まっているのかと驚いちゃいますよまったく。


「面白いですね~」が口癖で、(人見知りの癖に)興味を持った人にはしつこく追いすがって話を聞こうとする性格。ごはんやお茶のお誘いも告白も自分からする派。私のような者は、待てば海路の日和ありではないのです(残念ながら!)。超局地的社交派とでもいいましょうか。

逆に気が合わない人とも、自分のポリシーとは違うムード漂うコミュニティでも、「なんとなくその場にいる」ことはまあできる。もっと若かった頃は、「存在感出さなきゃ!」とばかりに口を出したり手を出したり(オイ)していたかも。今では、ふわふわ~っと存在感をファジーにして「観察者」になりきるすべも身についてまいりました。

日常的にブログを書きはじめてからはその傾向がますます加速。モヤモヤ・居心地の悪さ、なんだったら心が傷ついたことまで、「これはブログのネタになるかもしれぬ。むふふ」と思えるようになり、QOLが急上昇しております。

 

そんな私の目下のロールモデルは、世界の名作ミステリにおける「安楽椅子探偵」。

安楽椅子探偵とは、事件現場に行かずに話を聞くだけで推理してしまう探偵のことです。「部屋の中で安楽椅子に座ったまま推理してしまう」ということですね。

左から、『火曜クラブ』(アガサ・クリスティー/ハヤカワ文庫)、『中野のお父さん』(北村薫/文春文庫)、『黒後家蜘蛛の会1』(アイザック・アシモフ/創元推理文庫)。中野のお父さん、新刊(『中野のお父さんの快刀乱麻』)が出た……(ガッツポーズ)!
「『……ヘンリー、こういうことに本式に取組む気はないか。つまり、仕事として』
『おいおい』ルービンが叫んだ。『ヘンリーをぼくたちから取上げないでくれよ』
『ご心配なさいますな、ルービンさま』ヘンリーは慌てる様子もなく言った。『わたくしはここのほうがよほど楽しゅうございます』」

弁護士や作家、化学者などそうそうたるメンツで構成される社交クラブ「黒後家蜘蛛の会」。彼らの定例食事会には、いつも誰かが「小さな謎」を持ち込みます。おじさんたちは頭を突き合わせ、それぞれの専門知識で謎に立ち向かいますが、謎を解決するのはいつも静かに控えているレストランの老給仕ヘンリー。読みやすい長さと軽さ(あまりシリアスな犯罪などは出てこないのでご安心を)の短編集。息抜き読書にぴったりです♪

 

ミス・マープルも、老給仕ヘンリーも、中野のお父さんも、いわゆる「社会的強者」ではないところがポイントです。どちらかというと目立たない、地味な、市井の人として生きている人たち。

それが、探偵スイッチが入った途端、周囲を圧倒するような鋭い推理を披露し、それまで彼らのことを内心侮っていた人たちを感服させるのです。物腰柔らかで優しそうでいて、実は周囲をじいーっと観察している切れ者なんですよね。この推理前と推理後のギャップの痛快さが、安楽椅子探偵モノを読むカタルシスではないでしょうか。


そう、私もこうありたい。できることならば!

凡庸で単調な毎日でも、よくよく目を凝らして観察・分析を繰り返していれば世界の真理に近づけるんじゃないかと思うと、なんだか楽しい。そして、自分を「安楽椅子探偵役」と前提することは、元々許容範囲が狭い私のような人間が、なんとか社会で生き残っていくための処世術でもあるのです。

毎日いろんなことがありますが、すべては私が立派な探偵になるための「サンプル収集」なのだと思うと、全部ありのまま受け入れられます(笑)。さて今週も頑張るぞ~!

 

そろそろクリスマスカードを出す季節です。早めに送れば、長く飾ってもらえますもんね。左奥の赤いカードは、今年一番最初にもらったクリスマスカード!嬉しくてさっそく飾っています♪