スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。


実は私、学生時代にこの「カーディガンプレッション」に出会い、洋服が好きになり、この世界で働きたいと思ったのです。

 
 

その後色々経験しスタイリストという仕事に流れ着いて、パリ取材の時に憧れのこのカーディガンのデザイナー、アニエス・ベーさんに会うことができました。
今でも彼女のアトリエがはっきり思い出せるほど記憶が鮮明に残っています。
大きな白いテーブル、壁に貼られたイラスト、煙草の香り、写真を撮る時にはちょっと待って!と、チークをくるくる頬に入れ、髪に黒いリボンをあしらっていました。
なんてチャーミングな人!
夢みたい! 夢って叶うんだ。
夢がある方、続けていれば何かしらのミラクルがありますよ、きっと。

 
 

エレガントなデザインにカジュアルなスウェット素材。
この相容れない関係のふたつが見事に交わってひとつの形として成り立っている。
これってもうアートなんじゃないかって思うくらい素敵なバランスです。
とにかく着るだけでフレンチシックが完成しちゃうし、何歳になったって着こなせちゃう幅の広さ。
裏毛で暖かくカーディガン以上ジャケット未満。
きれい見えするのにラクチンな着心地。
ボトムはなんでもありです。
スカートでもパンツでも、ショートでもロングでも。
魅力をあげたらキリがないけど、私みたいなファンはきっとたくさんいるはず!

最初に手にした時からもう25年近く、ずっと魅了され続けています。
毎年登場する新色も楽しみ! 
最初は黒、そして白、今年は何色を買い足そうかな。
10年後、きっともっとこのカーディガンが似合うチャーミングな女性になっていますように。 

 
 
 

写真・文/福田麻琴


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