スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 

はじめてスタンスミスを始めて履いたのはいつのことだったか……
もう記憶にないけどきっと学生の頃。
それまでキャンバス地のスニーカーしか履いたことがなかったので、この白いレザーが大人っぽくて、かっこよくて、とにかくまぶしくて……(笑)。
履くのを緊張してしまう時代がしばらく続いて、やっとデイリーに履けるようになったのは多分大人になってからです。

 

20代前半で履きまくって、ちょっとお休みしている数年もありましたが改めてどハマりしたのは30歳でフランスに留学した時。
パリジェンヌの足元といったらバレエシューズじゃなかったの!?と拍子抜けしてしまうほど、みんなスタンスミスを履いていたのです。
カジュアル時代に突入したタイミングで、きれいめな格好をしていても足元はスニーカーみたいなスタイルが人気だったし、あの白いレザーはスニーカーでありながら品があって初めてスニーカーを履く人もすんなりと受け入れられたのであれだけの人気が出たのかな、と。
確かその頃いっとき街から姿を消すほどの人気でした。

 

それからまた数年お休み時期があり、今またアツいです!
真っ白な清潔感はそのままに、最近は色々なブランドとのコラボも楽しみの一つです。
このトゥモローランドコラボはロゴがエクリュで最高に大人っぽいし、女っぽい!
定番のグリーンのはつらつとした感じも好きですが、今の気分はこのエクリュが気分です。
モノトーンの服にも合わせやすいし、最近よく穿いているワイドパンツとも相性が良い!
いつの時代も靴箱から無くなることのないスタンスミス。
たまに履かなくなるのですが、やっぱりまたやってくるスタンスミス。
あぁ、スタンスミスよ永遠に。
きっとこれからも私の靴箱から無くなることはないでしょう。

 
 

写真・文/福田麻琴


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