スタイリスト室井由美子さんとファッションエディター松井陽子さんの 「大人とコスパブランド、ちょうどいい関係」の冬バージョン。７回目はナチュラルカラーのシンプルな着こなしを垢抜けさせるスタイルのヒントをお送りします。
セキレイさんからの質問
Q.ナチュラルカラーが好きで、コスパブランドでもよく選びます。でも、シンプルに着るとどうも野暮ったく見える気がして……。「それどこの？」と言われるような着こなし術が知りたいです
スタイリスト室井由美子さんの回答
A. 小物の力は絶大です！ ナチュラルカラーには、ストールとアクセサリーを効果的に取り入れてみて
ストールを顔まわりにたっぷりと。奥行き感が生まれ、全身が華やかに
室井さん「“野暮ったく見える”というお悩みからすると、全身が沈んで見えてしまうことも一因かもしれません。そんなときはどこかに華やかさを足すのがいいのですが、とはいっても、毎日のおしゃれでトゥマッチに飾り立てるのも今のムードには合いませんよね。大切なのは、顔に一番近い色の選び方です。パーソルナルカラー診断の回でもお話ししましたが、素肌の色と親和性の高い色を選ぶようにすれば、顔色が沈むことはなくなるはず。ニットもですが、ストールの色もポイントになりますよ」
松井さん「ストール！ 私の場合はこのグレーですよね。グレーの中でもライトな色味だから顔色もパッと明るくなる感じ」
室井さん「ストールがいいのは、カラーコントロールもそうなのですが、顔まわりに立体感を作ってくれるところ。お顔がぐっと華やいだ雰囲気に仕上がるんですよ」
松井さん「しかも、このむろりんの巻き方にもコツがありそうな……？プロの技って素晴らしい！」
室井さん「いえいえ、どなたでも簡単にできますよ（笑）。コツといっても、とっても簡単。ねじりながら巻いているんです。ただ巻くよりも、ねじることで立体感が簡単に作れちゃうんです。そうすると、ほら、ぐっとドラマティックになりますよね」
松井さん「自然でいい感じ！ ホワイトのパンツと甘やかな白のタートルニットをほんのりと引き締めてくれますね。ストールがあった方が全身のバランスが整うみたい」
室井さん「まじめに形を作らない方がこなれた感じになるんです。印象が変わりますよね。このストールは60×200cmなのですが、これは扱いやすい万能サイズ。大袈裟にもならず、ちょうどいいバランスを作れると思います 」
着用したのは室井さんおすすめ「無印の大判ストール」
室井さん「淡くくすんだカラーは、色と色のつなぎ役にも重宝します。ストールとニットを同系色にして、ボトムスに色を加える。あるいは、ストールとボトムスの色を合わせて、ニットに色を持ってくるのもいいと思います。同系色をレイヤードするほど奥行き感が生まれ、佇まいもリッチに。シンプルすぎて物足りない時にも便利ですよ」
室井さん×松井さん大人のコスパブランドの冬コーデ
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