お正月も終わって、いよいよ受験シーズンの到来。受験を控えたお子さんのために、これから合格祈願へ行こうと考えている方も多いのではないでしょうか。どうせならよりご利益のありそうなところに……と考えてしまうのが親心。今回は“歩くパワースポット”SHOCK EYEさんに「合格祈願で一番大切なこと」をテーマにお話をうかがいました。

自身も厳しい受験戦争の経験者であり、また現在は二人の子の父親でもあるSHOCK EYEさんが考える、合格祈願の「本当のご利益」、そして「受験生のために親だけができること」とは?

 


その子の人生を支えてくれるのは、結果よりも過程


受験を控えたこの時期は当の本人はもちろん、きっとそれ以上に、お父さんお母さんの方が不安なんじゃないでしょうか。我が子のよりよい人生を願うのは親として当然だし、そのために、よりご利益のある神社へ参拝しようとする気持ちもすごくわかります。

ただ願掛けして、もしもそのおかげで合格しちゃったら、元も子もないと思うんです。

僕は一人の親として、努力せずに成功するのと、努力した結果の失敗だったら、子どもたちには絶対に後者を選ばせたいです。努力の伴わない成功は、その子の未来に大きな不安を残すと思うから。それに親の思う成功と、その子にとっての本当の成功は、必ずしも同じとは限りませんしね。

僕は両親が教育熱心だったこともあり、相当厳しい中学受験を経験しました。それでも僕は受験について、頑張るためのきっかけとしてはいい仕組みだと思っています。自分はどういうやり方なら努力できるのか? といったことも、何もきっかけがなかったら分かりませんから。ただ、大事なのは結果ではなく、あくまでその過程なんだということは伝えたいです。

受験で何を一番大切にすべきか。それは結果はどうあれ「自分は頑張った」と子ども自身が納得できること。もう一つは、その努力が実るようにと親が願い、子どもと一緒になって戦った事実だと思うんです。結果なんてその後の話。まず親御さん達には結果が出る前にその事実を作ってほしいです。

努力は子どもが自分でやるしかないですが、その時に親がやるべきは、不安で動揺してる姿を見せるのではなく、とにかく子どもを信じてあげることではないでしょうか。子どもって、親の気持ちをいつも敏感に感じとっているものですよね。それに受験のようにピリピリしている時は、口で何を言ってもあまり意味がない。

「こんなに頑張っているキミは本当にすごい」と心から思っていて、それがきちんと態度から伝われば、その子はたとえ受験に失敗したってトラウマになることはないし、何度でも頑張れると思うんです。逆に、「なんで成績が上がらないのか、ちゃんと頑張っているのか」「あんなに頑張ったのに、結果を出せなかった」という態度を親が見せると、子どもの自信はどんどん失われてしまう。

たとえ不合格だとしても、その体験を次に活かせればいいですよね。だってまだ子どもなんですから、この先いくらでもリカバリーできる。本人が「今回はたまたまダメだっただけ。また頑張ろう」と思えたら間違いなく成功体験だし、それをサポートできるのは親御さんだけだと思います。

 
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