具材でだしをとるロシアで最もポピュラーなスープ「ッシー」

 

大昔から、ロシア料理でもっとも大切なスープで、今でもロシア人が一番よく食べるスープです。

昔から伝わる「ッシー」のレシピを読むと、材料を粘土や銑鉄の鍋に入れ、ストーブでコトコトと長時間煮込んで作ったものでした。牛肉のブイヨンをベースに、キャベツ、にんじん、玉ねぎ、ハーブが入り、18世紀からはじゃがいもも加わりました。今は魚や鶏肉、きのこのブイヨンでも作られています。このスープには、黒パンとサワークリームがオススメです。生のキャベツの代わりに、ザワークラウトで作る「酸っぱいッシー」もとても美味しいので、ぜひ作ってみてください。

 

 

 材料(作りやすい分量)
・牛かたまり肉 150g
・キャベツ 200g
・じゃがいも 1個
・にんじん 1本
・湯 1ℓ
・塩 5~6g
・黒こしょう(粒) 15粒ほど
・ローリエ 2枚
・イタリアンパセリ 2~3本(葉だけ使用)

 作り方 

 

① 牛肉を冷水でよく洗い、ひと口大に切って鍋に入れ、湯を注ぐ。

② 強火にかけ、浮いてきたアクをきれいに取り除く。

③ 蓋をして弱火にし、10分ほどゆでる。肉に火を入れながら、だしをとる。

 

④ じゃがいもは1cmほどの角切りに、にんじんは薄い半月切りに、キャベツは約1cm幅に切る。

⑤ ③の鍋にじゃがいも、にんじん、塩、黒こしょうを入れる。

⑥ 強火にしていったん沸かし、蓋をして弱火にし、15分ほど煮る。

⑦ キャベツを入れて、全体を軽く混ぜる。

⑧ 蓋をして、キャベツが柔らかくなるまで5分ほど煮る。ローリエを半分に折って加え、2~5分煮る。

⑨ イタリアンパセリを細かく切る。

⑩ ⑧のローリエを取り出し、火を止める。

⑪ ⑨のイタリアンパセリを入れ、軽く混ぜる。

⑫ 蓋をして、5~10分休ませる。