下げたくない頭を下げて、笑いたくないのに笑う。仕事を始めた頃は、ストレスに感じていたことも、今では何も思わなくなってきた。それは、“大人だから”と諦められるようになってしまったから? 毎日がむしゃらに働き、唯一のご褒美はビールを飲むこと。なにか、ちがうよな。人生、こんなはずじゃなかったのに……。いや、そもそも私なにがしたかったんだっけ?
そんな想いを感じたことがある人にオススメしたいのが、1月12日スタートの“水10”ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系/以下、『ムチャブリ』)です。『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』や、『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』など最近の水10枠は、元気をくれる作品が続いていますよね。逆境のなかにいても、たくましく生きている女性の活躍が、勇気をくれます。『ムチャブリ』の雛子(高畑充希)も、その系譜のヒロインになってくのではないでしょうか。
本作は、社長秘書だった雛子が、子会社の社長に抜てきされるところから物語が始まります。そもそもは、浅海社長(松田翔太)の“伝書鳩”と呼ばれていた雛子。おかげで、自分で何かを選択する感覚を忘れてしまっていました。浅海社長の指示通りに動くことで精一杯の日々。そんな彼女が、決断力を求められる社長に任命されるなんて……。
高畑充希さんは、2017年放送のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)でも、自分の足で歩き始めるヒロインを好演されていましたよね。同作で演じた加穂子は、過保護な母・泉(黒木瞳)のアドバイスがないと、着る服さえも選べない女子大生。関係性は異なりますが、本作も浅海社長からの“自立”がひとつのテーマになっていくのではないでしょうか。
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