料理家の行正り香さんによると、おいしいワインを見つけるポイントは“ワインは価格でわかる”、“好きな国で選ぶ”、“好みの品種を見つける”の3つだそう。前回の「エレガントなワインの注ぎ方、飲み方」に続き、行正さんの新刊『今夜のワイン、どうしよう? 今夜のゴハン、どうしよう?』より、今回は、自分の“好みの品種の見つけ方”をわかりやすく解説します!
好みを見つけるのは難しい?
インテリアでも音楽でも、好みを見つけるというのは難しいことです。でも友達を観察してみると以下のようなタイプに分類できたりします。本書(『今夜のワイン、どうしよう? 今夜のゴハン、どうしよう?』)の巻末の早見表と照らし合わせながら、自分がどんなブドウ品種がお好みか、探ってみてください。(行正さん・以下すべて)
<行正式・好みのタイプ分類>
◆Aタイプ
コーヒーもフルーツも苦みがあるもの、味は濃くて複雑なもの、食後のデザートならばあっさり系がお好み
→オール品種タイプ。特に赤ならカベルネ、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョ、ピノ・ノワールなど、白ならば個性あるドイツのリースリング(カビネット)やアルザスの辛口、イタリアのもの、すっきりしたシャルドネなどがお好み。
◆Bタイプ
コーヒーならば、カフェラテ、ジュースならばりんごやオレンジ、デザートには甘いアイスクリームやフルーツのデザートが好き
→赤ワインならば新世界のメルローやシラー、ジンファンデルなど渋みが少ないもの、白ならば果実味のある新世界※のシャルドネや少しフルーティなドイツ、アルザス系など白がお好み。
※フランス、イタリア、スペインなど伝統的にワインを造ってきた国を“旧世界”、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、チリ、アルゼンチン、南アフリカなどを“新世界”といいます。
◆Cタイプ
コーヒーよりは紅茶やハーブティーが好き。辛いものよりさっぱりしたもの、甘いもの、酸味が強すぎない食べ物が好き。
→赤よりは白、ロゼがお好み。ドイツのリースリング(シュペトレーゼ、アウスレーゼ)やアルザスの白などはきっとお好み。
乱暴すぎるくらいの分類ですが、私が友達の好みを探るときにする質問です。ちなみに私はAタイプ。
『今夜のワイン、どうしよう? 今夜のゴハン、どうしよう?』では、品種ごとの「ワインの味わいと料理の合わせ方」の一覧も掲載されています。
『今夜のワイン、どうしよう? 今夜のゴハン、どうしよう?』(講談社)¥1500(税別)
「お酒のない夜はない!」という料理家・行正流「おいしいワインの見つけ方」と「ワインとおいしいつまみ&ゴハン」を紹介。すべてのワインをティスティングして選び抜いた、おすすめコスパワイン87本と、ワインにぴったりのつまみと料理、33レシピを掲載。今回紹介したように、コンビニ、スーパー、専門店、ネットショップから見つけたワインなので、本を見て「飲みたい」と思ったその日からすぐ買えます!
第一回の「行正り香さんおすすめ! 500円から満足できるコンビニワイン」はこちら!
第二回の「ワインを美しく注ぎ、エレガントに飲む方法」はこちら!
次回(12月24日)は、「レストランでドギマギしない。おいしいワインに出会える頼み方」をご紹介します!
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