ハプニングに備えて「今できることリスト」


万全の準備をして迎える当日。……のはずですが、2022年は一筋縄ではいきません。すでに行われた千葉・埼玉の入試の直前期は以下のような声がTwitterやブログに散見されました。

「夫の会社から連絡があり、感染者が出たとのこと。濃厚接触者に指定はされなかったものの、ビジネスホテルを予約、夫はその日からそこでテレワークになりました。受験当日の付き添いも変更です」

「学校から連絡メールが。学年に感染者がいたので当面給食なし、オンラインと登校のハイブリッド型になりました。本当はリズムを崩さないためにも学校に行きたかったけれど、オンラインを選択」

「保育園が閉鎖されてしまい、母親が下の子につききりに。受験当日のつきそいは、急遽父親の出番になりました」


ご存知の通り、中学受験の日程は過密なため、各家庭で2月1日~5日のフォーメーションは完璧に組まれているのが一般的です。しかし残念ながらSNSの声を見ると、第6波に見舞われた現在、当日まで本当にその通りに行くかどうかは不透明です。

 

このような状況では、直前に家族間で役割が変わっても対応できるように、以下の情報を一覧表にして貼っておくという対処法が有効です。

・学校名
・所在地
・入試日および集合時間
・受験票が自宅プリントアウトの場合、本人用と保護者が持つ予備を準備
・自宅からの経路(乗車予定の電車時刻)
・持ち物の詳細
・合格発表および入学手続締切日    
・場合によっては午後受験などの詳細な移動スケジュール
・他校の合否によっての入学金納入予定
 


今年はとくに、「誰がピンチヒッターに立っても対応ができる」「万が一のときには本人だけでも学校にたどり着ける」状態が理想です。

何事も予想通りに行かない2022年の中学受験。しかし、そのような状況だからこそ、想定外のことがあっても平常心と集中力を保てるかが鍵となります。

情報収集と準備に細心の注意を払うことで、きっと当日を落ち着いて迎えることができるはず。この状況下で、懸命に奮闘するすべての受験生、そして周囲でサポートする方々に心から敬意を表します。

大丈夫、春はきっと、すぐそこまできています。
 

<東京の中学校&小学校受験のリアルを知りたい方はこちら>

『天現寺ウォーズ』 同録『御三家ウォーズ』著者/佐野倫子
解説/おおたとしまさ

東京の知られざる小学校・中学校受験のリアルを知ることができる、スパイシーエンタメ受験小説。
 

 


構成/山本理沙