全国的にも、もうしばらく辛抱が必要そうなコロナ。さらに先日から、ロシアのウクライナ侵攻のニュースに気が滅入っています。昨夜のテレビニュースでは、現地住人の方が自宅のベランダから撮影した動画が流れ、美しい建物が立ち並ぶ街の中を、数台の戦車が走り抜けていく光景がありました。子供たちが普通に学校に通うことさえできず、家族が当たり前に幸せな生活を送ることさえできない。小さな娘さんと両親の三人が、スーツケースを引きながら、自宅を後にする後ろ姿に、言葉では表せない悲しみを感じ、同時に怒りが込み上げてきます。

ニューヨークのことで言えば、アジア系アメリカ人の女性が、自宅まで尾行された後、刺殺された事件がありました。これら全てのことを受け、憂鬱で、仕事に身が入らず、何をしていても違和感があります。

 

こんな時こそ、『想像力』、『笑い』が必要だと思っています。

数年前から毎週、オンラインでお喋りをしている日本在住の子供達がいます。そのうちの一人Sさん、家では大人しいけれど、担任の先生によるとクラスでは皆をいつも笑わせているお笑い芸人的な存在なんだそう。そんなSさんが、一時期まったく言葉を発しなくなってしまい、言いたいことがあるのに声に出せないという葛藤からなのか、黙ったまま泣くようになりました。こちらからは出来るだけ何も言わずに待つことに努めたり、「無理しなくて良いから、今日は止めようか」というと首を横に振りながら泣き続けるので、どうしたものかと悩んでいました。

知り合いの心の専門家の方に「大人が深刻になりすぎると子供にもっと負担をかけてしまい良くない」とアドバイスを頂いたこともあり、平然を装いながら数ヶ月様子をみて、それでも本人の様子に変化がなければ、心の病院に行くことを検討しましょうとSさんのお母さんと話していました。

そんなモヤモヤした状況のまま数ヶ月経った頃、学校に毎日通学できるようになるとSさんはみるみる元気になっていき、今は好きなクラブ活動、習い事に打ち込んでいます。理由は定かではありませんが、ちょうどその頃はコロナ禍で学校に行けない状況が続いたこと、そのまま長期休みに入ってしまい友達と会えなかったからかなとSさんのお母さんと話しました。

早いもので、あれから半年ほど経過しました。先日、まだ少し大変な時が続きそうだなと思っていた時に、ふとSさんのことを思い出し、笑いを届けようと思い立ち『かあちゃん取扱説明書』という書籍を送りました。子供目線で語られるお母さんの姿は痛快で、自分の母の姿を思い出しながら、何度読んでも笑える愉快な一冊。ご自身が母親になられている方は、物語の中に『自分』を見つけられて、親近感をも感じるかもしれません。少し前に出版された書籍ですが、子供も大人も一緒に笑える、私の大好きな物語です。

「相手を変えるのではなく、相手のことをよく知り相手の気持ちを考えていくことが、 大切なのだと思いました」という言葉が印象的だった日本国内での読書感想文コンク-ルで最優秀賞をとった女子小学生の感想文にもとても心動かされたのでリンクを貼っておきます。

最後にSさんのお母さんはとても素敵な方で、「息子が同性の恋人を連れてくる可能性もある、相手は外国人かもしれない、どんな人を連れてきても受け入れられる自分でいられるように潜在的な固定観念や思い込みを取り除くことを日々心がけている」そうです。Sさんのお母さんが持っている“Sさん取扱説明書”もいつか教えてもらいたいな。

こういう時にこそ、子供も大人も、エンターテイメントが心の支えになると信じています。

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