スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。
私が知っているアイテムの中でもトレンドが分かりやすくでるのがデニムです。
シルエット、デザイン、色など、私がティーンエイジャーの頃から何度も進化を繰り返し、今となっては一周か二周しちゃって、懐かしのデニムが今季のトレンドになっていることすらあります。
長く生きているといろんなことがあるもんですねぇ（笑）。
まぁ、厳密にいうと全く同じではないのですが。
そんな中、名品だなぁと思うデニムがいくつかあります。その中の一つがシンゾーンのカットオフデニムです。
これをいつ手に入れたのか……ちょっと記憶にないのですが、10年とは言いませんが５年くらいは愛用していると思います。この辺の記憶が曖昧すぎて……あぁ老化。大切な思い出は忘れませんように（笑）。
このデニムの特徴としては裾がカットオフ、ちょっと短め、ハイウエスト、です。
シルエットに関しては細からず太からず、ストレートに近いです。
毎年のようにうつりゆくデニムのトレンドですが、なぜこのデニムは断捨離されず、ずっとクローゼットのど真ん中にいるのか。
カットオフは割とどんなスタイルにも合うし、むしろ抜け感になるのでポイントとしては大人にちょうどいい感じがします。ダメージがはいっているとベーシック派の私は心もとなくなってしまうので。
ちょっと短めっていうのも靴を選ばなくてラクチンです。春はカラーソックスを楽しんでもいいし、夏は素足で、秋冬はショートブーツにちょうどいい。
ペタンコなのか、ヒールなのか考えなくていいっていうのは登場回数が自然と増えます。
ハイウエストはトップスをインするとサマになるし、単純にスタイルアップして見える効果があります。
そして何と私は三色持っています（笑）。これはどんなトップスにもどれかは合うので便利！ 贅沢〜、と思いきや、好きなものは長く着るはず。そう思うとコスパがいいと思いませんか？
ちなみに私の三色のデニム達はどれも穿きすぎて夏用のデニムみたいに薄々です。
そして破けてしまうかもしれないその日まで、きっとずっとお気に入り。
そんな風に全ての服と付き合っていきたいものですね。
そううまくはいかないけどさ！（笑）
たまの失敗は許しましょう〜。
写真・文／福田麻琴
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