「好きなものを紹介するとき、自分の思いが先走りすぎて、うまく文章にまとめることができない」というご相談をいただきました。ハマっているドラマ紹介や商品紹介など、他者に何かをオススメする際に、好きゆえに想いがまとまらないこと、よくありますね。今日は、自社商品のプレスリリースから“推しの布教活動”まで、オススメを押しつけがましくなく、しかし納得感のある文章にするためのコツをご紹介します。

 
 


「読む人を想像して書く」って言われるけど、何を想像すればいいのか


私自身の経験も踏まえて分析するに、自分の想いをうまく文章にまとめられないと悩むときは、自分の気持ちをヒアリングすることに一生懸命になりすぎているときなんです。相手の気持ちを聞く方向に切り替えてみると、スラスラと書き出せることがあります。

文章でいうところの「相手」とは、読んでくれる人のこと。自分の気持ちじゃなくて、読む人の気持ちに集中してみるってことなんです。具体的に私はまず、下記のような読む人のシーンや行動を想像してみます。

<読む人を想像する>
①どんな人が読むか(〜を探してる人、買おうか迷ってる人、〜業界の人……)
②どんなときに読むか(目的地へ向かう途中、家でゴロゴロ、会社のデスクで……)
③どんなアクションをするか(ポチッと購入、他と比較、YouTubeで検索……)

「花粉症に悩んでいる人が、家でゴロゴロしながら、これを読んで、その後さらに@コスメのレビューとYouTuberの動画も検索しそう」とか細かく想像したら、だったら、こういう話から入って、こんなテンションで、最後に似ている商品もいくつか紹介しよう……なんて感じで決めていきます。 

 

自分の想像する「読んでくれる人像」が当たってるか当たってないか、100人いたらそのうち何人が想像通りの人かどうか、などはどっちでもいいんです。細かく想定することで、何から伝えたらいいかわからない状態からとりあえず抜け出すことができます。

書く内容の詰め方について、さらに具体的に分解していきましょう。