自由は欲しいけど自由すぎると不安になる。
そんな時思う、「やっぱり自分のための家を買おう!」
女子会社員(おひとりさま)が勇気と覚悟で中古物件を購入し、
自分好みのヴィンテージマンションにしていったストーリー。

写真:Unsplash


地元企業に就職

 

私は地方都市に住む会社員。就職活動中はバブル期、採用試験も無事クリアし、地元のいわゆる大企業に就職した。
今では想像できないけれど、女性は結婚したら退職するのが普通と思われていたし、私も早く結婚したいと思っていた。そんな時代だった。 

実家から会社に通勤する日々を重ね、会社にも慣れてきたものの、結婚の予定もなく、実家暮らしの堅苦しさはつきまとう。さらに、田舎はおひとりさまに優しくない。
犬でも連れていない限り、ゆっくりお散歩もできない。

就職して10年経ったくらいから、親から自立したいという建前、もっと自由が欲しい、自分らしく暮らしたいという本音がむくむくと湧いてくる。
そんな思いで、狭いワンルームのアパート暮らしをスタートさせた。

 


自分のためだけのマンションが欲しい

 

自由気ままな一人暮らし。楽しい時間はあっという間に過ぎ、アラフォーともなってくると、賃貸にお金を費やすのが馬鹿らしくなってくるし、老後のことも心配になり始める。
とはいえ、結婚前に自分で自分のためだけのマンションなんて買ってしまっていいの?
やっぱりもう少し広い部屋への引っ越しで手を打とうか? と、色々考え始めるのが40代おひとりさま女子だと思う。間違いなく私もそうだった。
 

検索、検索……見つけた!


賃貸、新築分譲、中古。とにかく、検索サイトで検索しまくった。
すると、お気に入りの神社への散歩道で気になっていたマンションが検索に引っかかる。

 

煉瓦づくりのレトロモダンな外観や、大きく伸びたシンボルツリーは、そこで暮らして来た人達を見守ってきた歴史の長さを物語っている。その優雅であたたかな雰囲気。ここで暮らせたらいいなあと思っていたマンションが、思った以上にお手頃価格で売りに出ていた。


速攻で不動産屋にコンタクトして、見学の予約をした。
 

リノベを一緒に進めたプロフェッショナル


何事もプロの意見を聞く。
そんな意識は私の中に常にある。仕事を通じて獲得してきた心得だと思い、会社に感謝。
見学には友人夫妻に同行を依頼した。友人の旦那様は建築士で施工までお願いできる建築事務所の経営者。プロ視点の厳しいチェックが欲しかった。

部屋の間取りは3LDK。日当たりのいい南側に、小さめのリビングと畳の部屋がある昭和的な間取り。水回りも建築時のままの中古物件だった。

「どうやってこの物件購入を止めようかと思ってついてきたけど、ここは大丈夫。作りも建材もOK。いいマンションだよ。おすすめ。」内見後、180度意見が変わったと、友人の旦那さんは暴露した。

「古い内装や水回りはリノベーションで変えられるよっ。リノベーションをやらせてもらえたら……」と言う申し出は、友人から。

そっか、リノベーションで何でもできる。むしろ、新築マンションより、私好みにアレンジできる。『いい! 欲しい! ここがいい!』

みんなワクワクしていた。みんなあたたかい気持ちになっていた。


パワースポット!

 

私の友人は地元の情報に詳しく、顔も広い。
昭和の終わり、周りにマンションがあまりなかった頃、鳴り物入りで建築された物件だから、大丈夫。しっかり調査してくれた。

物件として信頼でき、ロケーションよく静かなエリア。
何より、神社近くで厳かで気持ちいい”気”に満ちている。
そこにいるだけでポジティブな気持ちになれる部屋。

面白いことに、売主、買主、仲介、融資担当全てが女性。
頑張る女性に縁があると思わせるこの部屋は、私にとってまさにパワースポット!

 


決めた、ここにしよう。


直感を大切にするタイプでも、これは一生モノの買い物。流石に慎重に考えようと思っても、自然と気持ちは決まっていた。内見した夕方には気持ちを固め、資金繰りや両親にどう切り出そうかと考えていた。

それだけ魅力的で運命的な出会いだった。

ここから始まるリノベーション大作戦。
私が、どのように自分の好きな部屋を作り上げていったのか連載していきます。


ー次回予告ー
素敵!にかえるリノベーションコンセプト ーホムパで人が集う家