国内外の美食家が彼のお肉を食べたいと訪れる「antica locanda MIYAMOTO /アンティーカ・ロカンダ・ミヤモト) 」。

知る人ぞ知る熊本屈指の名店です。

antica locanda MIYAMOTO  ADDRESS:熊本市中央区新屋敷1丁目9 番15号 TEL:096-342-4469

シェフとお会いしたのは2年前のちょうど今頃。パリのRestaurant TOYO の中山豊光シェフと共に、阿蘇の放牧牛の生産者さんをご紹介いただいたことに始まりました。

ここ最近、高タンパク質で健康やダイエットにも良いと注目されている「あか牛」。

阿蘇の大自然の中で育まれ、幼いときは多くのあか牛が牧草地の中を自由に放たれている姿をよく目にしたものです。今となってはその勇姿も激減。

黒牛のブランド化が海外や日本の主流となり、あか牛の需要も減少の一途。生産者へ黒牛の移行を推進したことや、手のかかる放牧の生産者が減ったことも理由の一つです。

あか牛と草原の守り人としてレジェンド的存在の井信行さん。お会いした時なんと85歳。静かに語る中にもあか牛の保護に向ける情熱はものすごく熱く、話を聞いてるうちに目頭が熱くなったのを今でもしっかりと覚えています。
阿蘇のあか牛・草原プロジェクトの代表橋村さん(左橋)と服部先生(左より3番目)と熊本が誇るグランシェフ、中山シェフ(左より2番目)と宮本シェフ

放牧牛の仔牛は親牛と共に草原に放たれるので、成長の過程においてもノンストレス。とても温厚な性格で人懐っこさにまず驚きます。また、草原の草を食べたあか牛は腸内環境も良くヘルシー。

阿蘇のカルデラが広がるこの土地はもともと水捌けも良く、大草原が広がる場所でした。その草を牛が食べ、春になる直前に野焼きを行うという、この土地ならではの生態系を活かした農業で循環していたのですが、それも近代化の波によって現在危ぶまれています。

その阿蘇の大草原の恩恵に生かされ、この土地でしか味わえないあか牛の魅力を「食」を通して発信し、あか牛プロジェクトとともに尽力するのが、アンティーカ・ロカンダ・ミヤモトのオーナーシェフ、宮本けんしんさんです。

雄大な阿蘇の五岳をバックに伸び伸びと育つあか牛たち。この景色もここの観光名物の一つ。
宮本シェフは2013年阿蘇世界農業遺産登録の立役者にもなったおひとりです。

本場イタリアの名店で修行を重ね、お父様の代から創業の熊本の老舗「イタリー亭」で働き、31歳で「リストランテ ミヤモト」で独立。

場所を阿蘇から流れる白川より派生する用水路「大井出川」がせせらぐ熊本の閑静な住宅地で知られる新屋敷に移し、現在の「アンティーカ・ロカンダ・ミヤモト」へ。

店内から見えるお庭。鳥の囀りも聞こえて森の中にいるような気分に。
自然の中のロッジに来たような心地よさ。芦北産の杉、美里町産の石材など、熊本の自然をふんだんに使用した店内の内装を手掛けたのはシェフの20数年来の友人であり、ミラノで活躍するインテリア・デザイナーの竹田克哉氏。
前菜に用意されたパテやリエットも然り、お肉一つどれをとっても食べたことない美味しさ。
お肉の熟成もその道で名高いサカエヤさんに独自で依頼。丁寧に仕上げられたお肉は本当に違う!と感動。とにかく食べていただきたい!
この炎の加減が全て。宮本シェフの命とも言えるキッチンはこのグリルを中心に始まります。

「炎」というシンプルな調理を原点に、「肉」への独自の製法やこだわりや情熱は他に見られない、まさにここだけで味わえる唯一無二のグランシェフ。

ぜひご自身の目と舌で直に楽しんでいただきたい、とっておきのレストランです!