国内外の美食家が彼のお肉を食べたいと訪れる「antica locanda MIYAMOTO /アンティーカ・ロカンダ・ミヤモト) 」。
知る人ぞ知る熊本屈指の名店です。

シェフとお会いしたのは2年前のちょうど今頃。パリのRestaurant TOYO の中山豊光シェフと共に、阿蘇の放牧牛の生産者さんをご紹介いただいたことに始まりました。
ここ最近、高タンパク質で健康やダイエットにも良いと注目されている「あか牛」。
阿蘇の大自然の中で育まれ、幼いときは多くのあか牛が牧草地の中を自由に放たれている姿をよく目にしたものです。今となってはその勇姿も激減。
黒牛のブランド化が海外や日本の主流となり、あか牛の需要も減少の一途。生産者へ黒牛の移行を推進したことや、手のかかる放牧の生産者が減ったことも理由の一つです。


放牧牛の仔牛は親牛と共に草原に放たれるので、成長の過程においてもノンストレス。とても温厚な性格で人懐っこさにまず驚きます。また、草原の草を食べたあか牛は腸内環境も良くヘルシー。
阿蘇のカルデラが広がるこの土地はもともと水捌けも良く、大草原が広がる場所でした。その草を牛が食べ、春になる直前に野焼きを行うという、この土地ならではの生態系を活かした農業で循環していたのですが、それも近代化の波によって現在危ぶまれています。
その阿蘇の大草原の恩恵に生かされ、この土地でしか味わえないあか牛の魅力を「食」を通して発信し、あか牛プロジェクトとともに尽力するのが、アンティーカ・ロカンダ・ミヤモトのオーナーシェフ、宮本けんしんさんです。


本場イタリアの名店で修行を重ね、お父様の代から創業の熊本の老舗「イタリー亭」で働き、31歳で「リストランテ ミヤモト」で独立。
場所を阿蘇から流れる白川より派生する用水路「大井出川」がせせらぐ熊本の閑静な住宅地で知られる新屋敷に移し、現在の「アンティーカ・ロカンダ・ミヤモト」へ。





「炎」というシンプルな調理を原点に、「肉」への独自の製法やこだわりや情熱は他に見られない、まさにここだけで味わえる唯一無二のグランシェフ。
ぜひご自身の目と舌で直に楽しんでいただきたい、とっておきのレストランです!
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