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【大人の皮膚科】40代のニキビ、シミ、たるみに! 美容皮膚科で美肌計画を立てるには?

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知ってよかった! 旬のビューティ情報をお届けする連載。年々落ちていく肌をどうにかしたい……。ならばスキンケアに加えて、美容皮膚科の力を借りてみる手も。そこで今回は、クリニック初心者のための基本を取材してみました。マスターすれば、医療を賢く利用した無駄なくスピーディに美肌計画をオーダーできるはず。

今の肌状態、そして表面に出ていない将来のトラブルまで予測しながら、先回りのケア法をアドバイスしてもらえる「美肌ドック」。¥5500(診療料込み)

ナビゲーター

入江信子
ビューティエディター&ライター。ビューティアイテムを見極める慧眼とトラブル”回避ケア”のプロ。美容業界屈指の「年齢不詳」女性ゆえ、久しぶりの再会メンバーからは、いつも年齢を尋ねられてしまう!

藤本容子
ミモレ編集部エディター。ストイックな筋トレや美容医療を遠巻きに眺めて早○年。肌とボディのエイジングには、とにかくポジティブ&マイルド♡♡につき合っていくスタンス。

特別ゲスト 

高瀬聡子先生
東京慈恵会医科大学卒業後、2007年にウォブクリニックを開院。切らずに美肌をキープする“照射&注入派”で、モデルや芸能人から厚い信頼を寄せられている。共著書に『いちばんわかるスキンケアの教科書』(講談社)。

 


肌ドックで現状と未来に潜む肌問題を見える化!


藤本 遅いのかもしれませんが、最近、俄然興味が出てきたのが、美容皮膚科です。年下の30代の美容ライターさんから「取り入れたほうがいいですよ」と言われ。さらに取材では、40代後半の女優さんに「私もまだ切るのは勇気がないし、アレルギー体質だから注入も見送っていて……。でも、軽い照射だけでも、ずいぶん肌印象が違う。リフトアップ感がすごい」とのお言葉が。ところが、ネット検索しても、あまりにたくさんの施術があって、どれを選んだらいいのか……。初心者の私が求めるのは切らない美容皮膚科です(笑)!

入江 私も肌がゆらぎやすいので、クリニックでの施術はあまりやっていなくて。本当に悩んでしまうくらい、コースがたくさんあるよね。というわけで、多くの美肌女優の肌をバックアップしている皮膚科医、高瀬先生にいろいろ聞いちゃいましょう! 先生、クリニックで切らずにエイジングケアするとしたら、ズバリ、何から始めるのがいいでしょう? ああ、我ながら、なんという雑な聞き方(笑)。

高瀬先生(以下高瀬) 今はSNSで情報がたくさんあるから、いきなり「HIFU(ハイフ)をお願いします!」って施術を指定してくる方も多いんです。でも、何をしたらいいかわからないという方は、まず「美肌ドック」でご自身の肌状態をチェックするのがおすすめ。

入江 美肌ドックって?

高瀬 「VISIA(ビジア)」という機器を使って行う肌診断です。特殊なライトによる撮影とコンピューター分析で、トラブル予備軍を発見することができるんですよ。

藤本 今回は、私、藤本がトライしてみます!

メイクを落として、右頬、正面、左頬を撮影する。
写真は左頬。実際は右頬、正面、左頬のデータから、全顔のレポートを作成する。

左から①現状のシミ ②紫外線シミ(=隠れジミ。肌表面には現れていない潜在的なシミの数を解析) ③茶色のシミ ④赤い部分(皮膚の色を構成している主な要素ーメラニン、ヘモグロビンーを分離して画像化。赤ら顔やニキビ、色素沈着治療の指標に) ⑤現状のシワ ⑥現状のきめ ⑦現状の毛穴 ⑧現状のポルフィリン(ニキビの原因になるアクネ菌が生み出す酵素)をアジア人の実際年齢を基準として出した指標。


入江 結果、わかるのは……隠れジミ、今あるシミ、赤み、シワ、キメ、毛穴、そしてポルフィリンの状態ですね。

高瀬 ポルフィリンというのは、毛穴中のバクテリアや菌の排泄物のこと。ニキビになりやすい状態かどうかが判断できるんです。さらにシミ、シワなどの状態を数値化。同世代の平均値と比べていいか悪いかが、パーセンタイルスコア(グラフ)で表示されます。

藤本 (測定を終えて)どうでしょう? (顔面分析レポートの写真を見て)ヒャ〜!!

高瀬 「茶色のシミ(=今あるシミ)」のほかに、「紫外線のシミ」も目立ちますね。紫外線のシミは表面化していないシミ予備軍があることを示しています。けれど、あとはイイ。さすが、日頃のお手入れの賜物!

藤本 いや、そんな(照)。

入江 中央の横線よりグラフが上に伸びていれば「年齢からすると状態がいい」ってことですね。