ニューヨーク在住の、ジュエリーデザイナー、MIZUKIさんが、年末東京に戻ったタイミングで、インタビューを敢行。オリジナリティあふれる、MIZUKIジュエリーのデザインの話、エイジレスな美しさの秘密を、公私共に仲良くさせて頂いている、わたくし、大草がお聞きしました。

実は、とてもシャイなMIZUKIさん。いえいえ、笑顔がナチュラルで素敵です♡

"Learn more"って一生大切。
大人になって気づきました

大草直子(以下:大草)MIZUKIさん、久しぶり!おかえりなさい。
MIZUKI(以下:M)直子、久しぶり。夏に編集部に行ったとき以来かしら?
大草:そうそう! 今日はインタビュー、受けてくださりありがとうございます。MIZUKIさん、こう見えてとってもシャイだから、断られるかと思った(笑)。
M:Yes,I am shy.けれど、以前連載させて頂いていたmi-molletだから、是非、と思ったのよ。
大草:嬉しい! では早速! 今日着用されている、パールのチョーカーとレザーのブレスレットもとても素敵♡ 毎シーズン、ずっと拝見しているけれど、毎回オリジナリティあふれるデザインが、次から次へと出てくるから、新しいコレクション、いつも楽しみにしています。
M:ありがとう。今日つけているパールの整っていないシェイプは、ナチュラルなもの。
レザーブレスレットのほうは、タヒチアンパールと言われる希少性の高いパールで、文字通り、自然からのギフトです。
大草:パールは、ずっとMIZUKIさんのコレクションには、あるような気がするんだけれど。
M:そう。バーニーズNYがバイイングしてくれた、最初のコレクションも、シルバーとパールを組み合わせたものだったの。モードでエッジィなシルバーと、まろやかで東洋的な美しさがあるパール。日本で生まれて、10代以降N.Y.で育った私の、アイデンティティのミックスは、こんなところに表れているのかもしれないわね。
大草:MIZUKIさんの、誰からも生まれない、このデザインは、どこから湧き出てくるものなんですか? 以前のコレクションでは、ご主人と訪れた、パリの教会での風景からインスパイアされた、と言っていた気がするけれど。
M:よく覚えてる! 旅からもそうだし、直子がネックレスを持っているアイシクル(つらら)シリーズは、もちろん自然の偉大さから。デザインソースはいろいろなものからだけれど、常に日常につけやすいものを――ということは、考えてデザインしています。

英語と日本語を交えながらのインタビュー。もちろん、予定時間を大幅オーバー(笑)。

大草:なるほど。ファッションとの相性や、そのシーズンの気分も取り入れているんですね。MIZUKIさん、とってもおしゃれだもの! イベントの際に着ていたリック・オウエンスのマーメイドラインのスカート、真似して買っちゃった(笑)。ところで、今日のスタイリングのポイントは?
M:どこかにセクシーさや女性らしさが感じられるスタイルが好き。そのために、無理のない努力もしているわ。
大草:その努力! 知りたいんだけど。MIZUKIさん、何されているんですか(笑)?
M:ある年齢を境に、さまざまなことが変わったし、私自身も変わろうとしたの。生粋のニューヨーカーだったけれど、合間を見つけてoutside of cityに出かけるようになったし。サンディエゴの家を手に入れたのも、都会から離れる空間や時間が欲しかったから。ストイックではないけれど、できるだけ身体に
良いものを食べ、そして、「着たい服」を着るためのエクササイズは欠かしません。
大草:出会った時から数年経っているけれど、本当に変わらない、というより、ますます魅力的になった気がします。そういえば、髪の色、明るくした?
M:そう! これも変化の1つ。今の私には、明るい髪のほうがしっくりくるかな、と思って。こんな、すべてのエクスペリエンスを楽しむようにしています。
大草:わかる、新しく起きたことも、ルーティンも、私もすべて新鮮な気持ちでやるようにしている。それって、43歳と言う、今の年齢になったからこそかな。
M:直子に言っていなかったけれど、実は私、また宝石学のクラスを取ろうとしているの。"Learn more"って、一生大切よね。
大草:すごい! これだけ、デザインのプロであるMIZUKIさんが、更に学ぼうとしているなんて。
今後挑戦したいことって、何かありますか?
M:犬を飼いたい! そのために、もっと生活をスロウダウンさせないといけないな、と思っているの。自然の豊かな場所で過ごす時間を、もっと作りたいの。ガーデニングしたり(笑)。
大草:ガーデニング! トマト作ったり?
M:まさにそう。そういうのも、また20代とは違う、人生の楽しみ方だと思わない?
大草:思う! だって、私もガーデニング、まさに始めたんだもの(笑)。少しライフスタイルが変わったMIZUKIさんの、また新しいデザインを楽しみにしていますね♡
M:ありがとう! また会いましょう。

髪の色に合わせて、スキントーンも少し明るめにした、というMIZUKIさん。透明感のある美しさ。
今回のインタビューは、レッドカードやアッパーハイツなどを扱う、ゲストリストのショウルームをお借りして。どちらかの自宅に招かれたような、和やかな雰囲気の中、お話しできました。

 

ニットはマイケル・コース。デニムはなんと、TOPSHOPのスキニーデニム!ポインテッドトゥがシャープなブーツは、ジミーチュウ。

■プロフィール
MIZUKI/
1971年東京生まれ。10歳の時に渡米。ニューヨーク・スクール・オブ・ビジュアルアーツを卒業後、1996年、ニューヨークでジュエリーブランドMIZUKIを設立。現在は、ニューヨークとカリフォルニアの両方を行き来する生活を送る。


【ブランドホームページ】
日本語サイト
英語サイト
【インスタグラム】
@mizuki_jewelry



撮影/目黒智子 取材・文/大草直子 構成/川良咲子(編集部)