娘の中学受験は、息子の習いごとはどうなるの!?


夫は私と同じフリーの編集者&ライターです。共通の仕事仲間たちとよく飲んでいたのがきっかけで、いつの間にか長い付き合いになりました。

そして私が34歳のときに結婚し、36歳で娘を、39歳で息子を出産。けれども夫は、生まれたばかりの娘を、ただひたすらじ〜っと「鑑賞」するだけでした。結局、うんちのおむつもろくに換えたことはありません。

「子どもはともかく、夫を育てている暇はない!」と思った私は、夫に「子育て戦力外」を通告。ベンチにさえいない、とみなしてからは期待することもなくなり、ほぼワンオペで子育てと家事をやってきました。すると「なんでやってくれないの!?」と夫に腹が立つこともなく、実にストレスフリー。

それが、ここにきてあだになりました……!

それぞれ、雑誌の編集部から独立して以来、ずっとフリーランスでやってきた私と夫。そのせいなのか、夫婦間で組織に必要不可欠な「報連相」をまったくしていなかったことに気づきました。

ちょうど小6の娘は、中学受験の真っ最中。夏休みは塾の夏期講習三昧ですが、そのスケジュールを当然夫は知りません。息子は水曜日のプールと木曜日のピアノ、通信でやっている算数と国語のプリントがありますが、もちろん夫が把握しているはずもありません。

そのほか、子どもたちの学校のことや息子の野球、友だち関係など、すべて夫には無知の世界。そもそも、娘が生魚やキノコを食べられないことや、息子のコーン嫌いを知りもしません。毎日の食事、大丈夫かしら……!?

娘が「さみしくないように」と差し入れてくれた謎のカワウソのぬいぐるみに、「大丈夫か、うちの家族!?」と思わず話しかける私なのでした。

 

もちろん、私が倒れたからといって、夫の仕事が突然減るわけではありません。私が書ききれなかった原稿のフォローなどもあるのに、初めてのワンオペ育児! 

 

夫は深夜まで仕事をするのが常だったため、そもそも朝起きて二人を送り出すのさえ一苦労です。「こんなんなってもうたわ」と、無様につぶれた朝の目玉焼きの写メを見て、私まで「遠隔がっかり」する日々……。