好きな物事やライフスタイルがブレない一方で、新しい流行や情報も積極的に追いかけ必要に応じて取り入れる柔軟さも持ち合わせている、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さん。長年、第一線で活躍されていますが、昔からちっとも変わらない、肩の力の抜けた自然な若々しさに、お会いする度に密かに驚愕させられます。多くのアラフィフ女性がぶち当たるであろう「そんなつもりなくても迫力出てしまう問題」とも無縁そうです。
本連載ではなめ子さんが自らのアンテナに引っかかった事象を紐解く過程をコラム+漫画の形でお届けすると同時に、「アラフィフの壁」を無理なく、軽やかに越えるヒントを読者の皆様に与えられれば幸いです。今回は「令和の眉毛の正解がわからない」というなめ子さんのお悩みを解決すべく、mi-molletでもおなじみ、ヘア&メイクアップアーティストの赤松絵利さんを緊急招集! 赤松さんが真面目な日本人女性(およびなめ子さん)が囚われがちな「眉毛メイクの固定概念」を覆し、アップデートしてくれます。
眉毛以前に肌の質感がまずアップデートが必要、との査定……もう赤松さんに顔を全て委ねること
いい大人になってもぞんざいに扱われたり、ナメられたりしがちなのは、もしかしたら眉毛が一因なのかもしれません……。眉毛を放置し続けた人生で、そんなことに思い当たりました。今まで眉をおろそかにして来たので、どんな眉が今の主流なのかもわかりません。なんとかしなければという思いでESPERの門をくぐりました。mi-molletのYouTubeチャンネル「眉とメシ」の連載でも人気のヘア&メイクアップアーティスト赤松絵利さんに、眉毛指南を仰ぎに参ります。
いつものメイクで来てください、と言われたので、CCクリームに下地にリキッドファンデに粉を重ねて、チークを塗り、アイシャドウパレットでの彩色、リップグロス、ブラウンのアイラインにマスカラなどのメイクをほどこし、眉毛ペンでササッと適当に加筆して参りました。
そして緊張しながら赤松さんと対面。
「それ、いつものメイクですよね」
「はい……」何か先生に怒られる直前のような空気を察知し、身を固くしました。
「眉だけじゃなく、肌の質感がまず、アップデート必要かもしれません」
「えっ……」実は眉以前に肌が時代遅れだった……シリアスな査定に動揺。
「今はファンデより下地でベースを作ってつやを出す時代なんです」
でも、これ結構いいブランドのファンデと下地セットなんですが……と言いたかったのですが、鏡を見るとたしかに自分の顔色が悪く沈んで見えてきます。もう赤松さんに顔を全て委ねることにして、まずは眉についてご教授いただくことに。40代女性が間違いやすい眉とは? ということで、私の顔をキャンバスに再現してくださいました。
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