読み手のメリットを第一に考えて、謙遜や言い訳などの余計な「自分ブロック」を外そうとお伝えしました。では、読み手のメリットにはどんなものがあるでしょう。「この人の投稿は好きだな」「この連載が楽しみ」と感じる動機にはどんな種類があるか、分解してみます。ご自身の個性や得意なことを活かして、フォロワーと幸せな関係を築くコツをご紹介します。

「自分ブロック」を外して、あなたの文章を喜ばれるギフトに>>

「役に立つ」だけじゃない。自分の個性や強みを活かしてファンを作る【WEB文章術】_img0
 
 


「役に立つ」だけでは「好き」にはならない


前回、「マーケットイン」の発想をご紹介しました。ユーザーのニーズに基づいて企画し、提供する商品開発の考え方です。では、文章におけるにユーザーのニーズとはどんなものがあるでしょう。一番、想像がつきやすいは、何か悩みや疑問を解消する「役に立つ記事」ですね。

Googleの提唱するコンテンツの「3H戦略」でいえば、ニーズに応えるお役立ちコンテンツは「Help」にあたります。バズるコンテンツとフォロワーを増やすコンテンツの中間地点にあるのが「Help」です。そういう意味で、Helpは便利で重要なコンテンツではあるのですが、お役立ちコンテンツだけだと、大きくバズることも、「この人好き!」みたいな感情を動かすことも難しいんですよね。

フォロワーが増える投稿とバズる投稿は違う。ラインナップで考える人気の積み上げ方>>

皆さんもYouTubeやインスタ、ミモレの記事などを見ていて、必ずしも「役に立つ」ことだけが目的でチェックしているわけじゃないと思うんです。

では、このアカウント好きだなとかこの連載楽しみ〜と思う気持ちには、どんな種類があるでしょうか。