個性的ながら使いやすく愉しい、オーナの外山さんの審美眼で選ばれた器のショップの隣は素敵なギャラリーが併設されているSAVOIR VIVRE (サボア・ヴィーブル)。そのギャラリーでは定期的に作家さんの作品展が開催されています。
確かな技術力はさることながら、器という概念に囚われることなく前衛的であったり、物語を紡ぐような、作家性の強い作品を紹介されています。単に器との出逢いというより作家さんとの出逢いの方が強く感じられ、オーナーの外山さんの思いや愛を感じる場所。訪れるたびにワクワク感が止まりません。
現在ギャラリーで行われてる望月薫さんの作品は、まずインビテーションに写ってる独特なオブジェに目が釘付け。モノクロの世界、チェスの駒にも思えるような独特のフォルム、無性に実物をみたくなってギャラリーへ。

そこには幾何学的な物体が整然と立ち並び、公園に来たかのような気持ちに・・・人間が創造したものであっても、どこか自然の神秘さえも感じる作品たち。ちょっと神がかってるような雰囲気にも感じます。一瞬、木の彫刻なのかと思ったら、陶磁と知ってびっくり。

遺跡といわれる類いの建造物や発掘された祭器と、バウハウス以降の幾何学的デザイン。または民藝とインダストリアルデザイン。もしくはモランディの静物画と爆音のパンクロック。そんな相反する双方のイメージに影響を感じながら、轆轤でたちあげた土の回転体の魅力的な線や形や質感を追求した作品だそう。







望月さんから発せられた「リズム」という言葉。この独特のフォルムから感じられるリズム感は人間が自然の万物の一つだということ感じ取られる自然の美学を無意識のうちに誘発してるような気がしてならない作品たち。
その魅力が望月さんの作品に宿っているような気がします。
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