ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1箇所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、下地の塗り方編です。


vol.18
あなたはどっち? トーンアップ下地は点でなく面でのせて!

 

以前この連載でもお伝えしたのですが、大人の肌は「たっぷりのトーンアップ下地で透明感を爆上げして、ファンデーションはあくまで薄く」が、くすみを払拭しながら、厚塗り感のないベースメイクに仕上げるコツ。ですが、「塗りムラになる」「うまく塗れない」なんて声もちらほら……。どうしてだろう? と考えた時に、みなさんが圧倒的にセオリー通りの「点置き」で塗り始めているからだ! と気づいたんです。
スキンケアでもベースメイクでも、「おでこ・鼻・両頬・あごの5点置きが基本でしょ?」と思われる方が多いと思いますが、ムラなく仕上げるには、丁寧に伸ばす必要があります。実はこれがトーンアップ下地を難しく感じせる原因。

 


最初からざっと広げた「面」で
のせれば、塗りムラになりにくい!


点でのせると、小さな始点から少しずつ伸ばし始める必要があるため、手で何度も塗り広げますよね。特に、丁寧と塗ろうと思うあまり、指先でちょこちょこ伸ばすとなんだかムラっぽくなる、なんて経験ありませんか? そこで、提案したいのが、「面塗り」。下地をたっぷり手に取ったら、指先ではなく、3本指の「腹」全体でぐるっと混ぜ広げてから、両頬、おでこ、あごにざっくり塗りましょう。クレープを作るように丸く薄く広げるのがコツ。そのままずい〜っとスキンケアをなじませるときの手の動きを思い出して! 手のひらで塗り広げるとムラなく、しかも手早く、全顔になじませることができるんです!

こちらがおなじみ、「5点置き」。ちょんちょん、と小さな点でおくとどうしてもそのまま指先で少しずつ塗り広げてしまいがち。これだと時間がかかり、テクスチャーも乾いてきて、ムラっぽくなる原因。
こちらは長井おすすめの「面置き」。顔につけた時点で広範囲に広がっていて、さらに手のひらを使ってのばすので、手早く全体になじませることができます。するするっと伸ばせるので、ムラになりにくいんです!
 
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