ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1箇所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、眉の描き方編です。


vol.19
描き始めはどこ? 眉は中間から描いたほうが実は簡単!

 

突然ですが、みなさん、普段眉を描くとき、どこから描き始めていますか? 自己流で、という人もいらっしゃるとは思いますが、これまで「眉は眉山から眉尻に向かって描き始める」というのが眉メイクのセオリーでした。私もかつてはそのようにお伝えしていました。
でも実際、眉を描くのが難しい、苦手と感じるのは、「眉の中でも一番難しい眉尻から描き始めること」が理由の一つではないかと思うのです。
かつては、眉山をくっきり作ったアーチ眉が主流でしたが、今はなだらかで、あまり眉山を強調しない眉にしている人が多いのでは?
にもかかわらず、眉山〜眉尻から描くと、どうしても“眉山くっきり眉”になりがちなんです。

 


眉の中間から左右に描くと
実は難易度がかなり下がる!


では、眉はどこから描く? もしかしたら「眉頭から!」という方もいるかもしれませんがこれも間違い。雑誌や、ご自身の素眉をよく観察してみるとわかると思いますが、眉頭は薄く、少し抜け感があって正解。描き始めの部分はどうしても濃くなってしまうので注意が必要です。
ということで、私のおすすめは眉の中間から描き始めること。眉の中間から、眉頭側、眉尻側に両方に向かって描いていくことで、濃さもラインもなだらかで自然な眉が描けるんです!

こちらがこれまでセオリーとされてきた「眉山」から描き始める場合。実はこれ自ら最初に「眉山はここですよ!」と決めてしまう描き方。眉山を強調したい場合はよいのですが、そうでない場合、ここから描いてなだからな眉に仕上げるのはなかなか難しいんです。
こちらは長井おすすめの「眉中」から描き始めた場合。眉の中で一番広範囲である眉中を整えてから、その流れに沿って、眉頭と眉尻をすっと整えればいいので、高さは? 角度は? と細かく考えなくても形が整い、自然な濃淡のある眉に仕上がります。

完成形で比べてみるとこんな感じ!
<眉山から描いた場合>

 

シャープできりっとした印象にはなりますが……?

<眉中から描いた場合>

 

なだらかで自然! 眉が変わるだけで垢抜けて見えませんか?

 
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