コロナ第7波、行動制限は?子どもへのワクチンの有効性は?【医師の解説】_img0
 

東京での感染者は3万人を超え、全国でも過去最多の18万6000人が確認される(7月21日現在)というニュースが届くなど、感染者がふたたび増えてきています。

「東京では行動の規制もなくなり、飲み会をしているから感染拡大が起こるの?」と考えてしまうこともあるかもしれません。ですが、様々な国を見渡していると、世界中どこの国でも感染拡大が起こっているのです。ということは、必ずしも感染拡大が生活様式にだけ起因しているわけではない、といえるでしょう。

 


行動制限をしても感染拡大は防げない?


ですので、やはり今回の感染拡大の原因は、ウイルスの変化による影響が大きい、と考えるのが自然だと思います。現在流行しているBA.5について、ニュースで聞いたことがある方も多いかもしれません。基本的にBA.5は、今まで流行っていたオミクロンBA.1やBA.2と兄弟のような関係です。ただ、新たに変異を獲得している部分もあるため、今まで流行していたBA.1やBA.2と比べても、どうやら人間が獲得してきた免疫から逃れる力が強いようなのです。だからこそ、過去にコロナウイルスに感染した方、ワクチンをしっかり受けている方であっても、感染してしまうのです。それが、今回の感染拡大の大きな理由になっているのでは、と考えられます。