ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1箇所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、リップライナー編です。


vol.24
大人のオーバーリップには唇色のリップライナーが活躍します

 

上の写真はまったく同じ色のリップカラーを使って、本来の唇よりやや大きめに、オーバーリップ気味に描いたメイクの仕上がり。左写真は素の唇に直塗り。右写真は、素の唇に近い色のリップライナーで唇の輪郭をほんの少しオーバーめに描いてからリップカラーを重ねたものです。微妙な違いですが、左写真のようにいきなりオーバーリップにすると「はみ出ちゃった感がありますが、右写真は、もともと唇がふっくら大きめなように見えませんか?

 


唇を少し大きく描くと
小顔に見えます


年齢を重ねるにつれて、ぼやけてくる唇の輪郭。曖昧なラインを補い、くっきり引き締めることができるリップライナーですが、唇の輪郭がはっきりしていると、それだけで老けて見えるとされ、大人女性にはすっかり敬遠されてしまうアイテムになりました。でも、年々増える顔の余白や、大顔をカムフラージュするためにも、唇は大きめに描きたい(余白が減り、小顔に見えるから!)。
でも、いわゆるオーバーリップの塗り方で、リップカラーを唇からラフにはみ出して塗ると、若い頃はよかったかもしれませんが、今だとなんだか締まりがない。そんなジレンマを感じる人も多いのでは?
そこで再び注目したいのが唇の色と一体化するリップライナー! リップライナーは“後に使うリップカラーの色に合わせるもの”と思っている人も多いかもしれませんが、取り入れたいのは素の唇の色と一体化する血色ローズベージュのリップライナーなんです。

こちらは素の唇から少しはみ出して、コーラル系のリップカラーを直塗りしたもの。よく見ると、肌の上に塗っている部分はどうしても透けて見えてしまうので“はみ出した”感が。ただでさえ、大人女性は唇の輪郭がぼやけがちなのに、ますます輪郭が曖昧になってしまう恐れも。
こちらは唇に近い色のリップライナーで唇の輪郭を少しオーバーめになぞり、それも自分の唇だとみなして、コーラル系のリップカラーを直塗りしたもの。肌の部分と唇部分との色の境目がなく、もともとふっくらとした唇っぽく見えませんか? リップライナーの色と混ざって色自体も引き締まります。
 
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