ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1箇所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、ノーズシャドウ編です。


vol.25
鼻を高く見せるなら、白コンシーラー×影色アイライナーで!

 

2つの写真の違いはズバリ、“鼻周りのメイク”。鼻がすっと高く、彫が深いくっきりとした目鼻立ちを目指して、ノーズシャドウが欠かせないという人もいらっしゃるかと思います。右写真は、Tゾーンにハイライトパウダーをのせて、鼻筋の横にマットなブラウンのパウダーでノーズシャドウをいれたもの。一方、左写真は、長井流・鼻高見せメイクを施したもの。
もちろん、右写真のように従来通りにノーズシャドウを入れると、鼻に立体感が出ますが、左写真のほうが自然なのに鼻が高く見えませんか?

 


鼻を高く見せるのに大切なのは、
鼻筋の細さと目頭の影


韓国の女優さんのお顔を観察してみると、鼻筋がすーっと細く、鼻先がツンと尖っています。アジア人にとって美しく高い鼻をメイクするには、これがポイント。鼻を高く見せようとすると、おでこから鼻筋にかけて「T」字にハイライトを入れるのが一般的でしたが、じつはこれだと鼻筋が太く見えてしまうんですよね。でも私たちが今欲しいのはピンポイントで強い“筋(すじ)”感。なので、鼻根の凹んでいる部分と、鼻の先端にのみ光を仕込むんです。おすすめは明るいコンシーラー。フィット感が高く、肌によくぼかし込むことで、塗った感なくすごく自然に高さを演出できます。鼻根に高さが出ると、その延長で鼻筋がすっと整って見えます。さらに、鼻先にピンポイントで高さを出すと、アジア人特有の鼻先の丸さ、団子鼻をカムフラージュできます。
そしてノーズシャドウ! これまでは眉頭下のラインからすっとつながるように鼻筋の左右にマットなブラウンのパウダーをのせていてと思います。でもこれ、匙加減や色選びが難しく、やりすぎると「汚れ?」なんてギョッとされる場合も。だからノーズシャドウの代わりに、グレーのアイライナーで目頭に「く」の字ライン! すると、ほんのり寄り目風になるので、彫が深くなり、鼻が高く見えるんです。

こちらは、おでこ〜鼻筋にT字にハイライトパウダーをのせ、マットなブラウンのノーズシャドウを眉頭下から鼻筋の際にすっとのばした状態。確かに鼻は高く見えますが、「ノーズシャドウ入れました」感がどうしても出てしまいます。実は鼻筋も太く見えてしまうんです。
こちらは鼻根と鼻先に明るいコンシーラーを点でのせてよくなじませ、グレーのアイライナーで目頭に「く」の字ラインを足した状態。鼻筋が細くすっと通って見え、目と目の間も微妙に狭まったことで目鼻立ちに立体感が。でも、すごく自然で、塗りました感、ないと思いませんか!?
 
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