「人生を“4段階“で考える」私が考える理想的な年齢の重ね方【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


社会の中でどのように年齢を重ねていくか、
4段階に分けて考えましょう

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私たちが社会において、どんなふうに年齢を重ねていくべきかは、4つの段階に分けて考えるといいように思います。

まず最初に必要なのが「経験」です。

社会に出て間もない20代の頃は、いろんなことを経験するときですが、この経験がバラエティに富んでいることが大事です。

ひとつの世界にいると、失敗も成功も似たようなことの繰り返しになりやすいので、そうならないよう、自分がいつもいる場所と違う環境にも飛び込んでみるのがいいと思います。

それは仕事以外でもよく、私の場合は、社会人のソフトボールのチームに入っていました。
こういうさまざまな環境に属することで、バラエティ豊かな経験ができます。

そしてそのときに必要になるのがバイタリティです。
あれもこれもやってみようと思えるバイタリティは、若いからこそ溢れ出るもの。バラエティに富んだ経験を、バイタリティを持って取り組む。これが大切なのです。
 

「経験」の次の段階でしたいのが、「スペシャリティ」の深掘り


次の段階でしていきたいことは、自分の得意分野、つまり「スペシャリティ」を深掘りすることです。

「人生を“4段階“で考える」私が考える理想的な年齢の重ね方【産婦人科医・高尾美穂】_img2
 

こう言うと、自分にはスペシャリティがないと思う人も多いかもしれません。
自分ができることは他の人にもできると考えてしまうからです。
でも、バラエティに富んだ経験をしてきていたら、他の人とは違う経験をしたからこその強みが自分の中に生まれ、他の人と違う考え方ができたり、違う想像力を持てたりします。
これは間違いなく自分の売りであり、特色になっていくので、それによって自分のスペシャリティが見つかり、それを深掘りしていけるのです。

 
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