自分にしかできないことを最優先に、あとは「お願い上手」になろう【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


お互いみんな、
お願い上手がいいよね

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一緒に仕事をしている方から、「先生は、お願い上手ですよね」と言われたことがあります。
それまで、自分のことを「お願い上手」と思ったことはなかったので、改めてこの言葉について考えてみたのですが、それで思ったのは、みんなが「お願い上手」になったらいいんじゃないかなということです。

今の時代、アウトソーシングという言葉があるように、自分の専門ではない分野のことは、それが得意な人にお願いして任せれば、効率化できますし、自分は自分の専門分野に注力できます。
これはとても合理的でいいことですよね。

日常生活では、何でも自分でやらなきゃと頑張り過ぎている人が多数


仕事の場合は、すでにアウトソーシングをしている職場も多いかもしれませんが、日常生活においては、意外と何でも自分でやらなきゃという気持ちになる人が多いように思います。

自分にしかできないことを最優先に、あとは「お願い上手」になろう【産婦人科医・高尾美穂】_img2
 

たとえば、働いていて子育てもしているお母さんの中には、どんなに忙しくても子どもの食事は自分で作らなきゃと思いすぎているために、ストレスをためこんでいたり、無理をしすぎて体調をくずしたりしている方がいます。

でも、ごはんは炊いておいて、おかずは冷凍食品や市販のお惣菜に頼るという日が多くてもいいじゃないですか。

この場合、冷凍食品や市販のお惣菜はアウトソーシングですよね。
たとえば、働きながら親の介護をしているなら、介護を専門家に任せるのもアウトソーシングです。

 
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