増えてきた肌悩みに応えることにばかり気を取られていませんか? 40代からこそビューティは自由に、アグレッシブに、そしてエモーショナルに楽しむべき! 長引くご自愛モードはもう終わり! 新しい時代を感じる、スタイリッシュでパワフルな美容のムードを美容ジャーナリスト永富千晴さんが解説します。
 

vol.12 大人こそ大切にしたい、まつ毛ケアコスメ

 

年々痛感する
大人の“毛”問題。

 

「年々髪が細くなる」「ハリ・コシ・ボリュームが出ない」と感じる大人の女性も多いと思いますが、それと同時に、顔にある眉毛、まつ毛といった顔の毛も年々細く、弱々しくなってきた……と感じるのは私だけではないはず。そう、これぞ大人女性の“毛問題”。しかも、まぶたのはれぼったさやたるみとも相まって、どんどん目が小さく見えるものだから、写真やムービーなど、撮影の際はこれ大問題! アイメイクをする際、毎日鏡にぐっと近づいて見る目元には、実はそんなに大きな変化を感じないのですが、少し離れて見たり、写真などで自分の姿を客観的に見たりすると、印象がぼやけていっていると気付かされ愕然とするもの。これでも一応、まつ毛のケアはそこそこに取り入れていたのですが、あくまで現状維持(むしろ加齢にともなうゆるやかな下降……)。マイナスからプラスへ、つまり今の弱々しいまつ毛を強くする。そのためには、「きちんと手入れをしなければいかん!」のです。

 

まぶた的な理由からも
まつ毛は上がっていたほうがいい


やっぱりゆるやかに上向きにカーブした、長いまつ毛ってオンナっぽいし、余裕がある感じがする。ふと目を伏せた際に落ちるまつ毛の影が、得も言われぬ程色っぽく、女度をあげていると思うんです。
たっぷりパサパサのまつ毛であれば、下がっていてもすっごく可愛いと思います。でも、大人はやっぱり少し上がっているくらいのほうがいい。まぶたが下がるとともにまつ毛も下がる。だからこそ、まつ毛を上げることは、まぶたが下がるのを防ぐ抑止力にもなると思いますし、毎日まつ毛を上げることでまぶたを上げ下げする意識トレーニングにもなります。ただ、ビューラーをする際に気づいたのが、コシのあるまつ毛でないとキレイに上げられないのだ、と。

やるなら徹底的に!?
結果が見えるのも面白い


私の場合、ボリュームよりも「まつ毛に長さとハリが欲しい!!」 そこで、3本柱をたて、オール自宅ケアで、1ヶ月続けてみました。1つめは内側からのケア。サプリメントなどでビオチンを摂取しました。1ヶ月後、生えてくるまつ毛の色が黒々としてしっかりしてきた気がします。2つめはまつ毛の育毛。徹底的にやってやろうと思い、このあと紹介するアイテムたちを、順番に重ねて全部盛りし続けました(笑)。そして3つめがマスカラ。私の場合は、ボリュームよりも長さとハリ重視で、これまたこの後に紹介するアイテムたちを重ねづけ。でも、いかにもマスカラ塗りました感なく仕上げるのがコツ。

ちなみに、今カラーマスカラもたくさん出ていて、私も大好きですが、自分のベーシックな顔を作るときのマスカラはやはり黒。あと、出会いの場やプロフィール写真などもマスカラは黒がいい。素の自分に近い姿を見せたほうがいいので、ここで個性は出しすぎないのが正解ですよ。