増えてきた肌悩みに応えることにばかり気を取られていませんか? 40代からこそビューティは自由に、アグレッシブに、そしてエモーショナルに楽しむべき! 長引くご自愛モードはもう終わり! 新しい時代を感じる、スタイリッシュでパワフルな美容のムードを美容ジャーナリスト永富千晴さんが解説します。
vol.11 見えないところまで磨く、ボディケアコスメ
毎月の心配事がなくなると、
実はランジェリーライフが充実
私も含め、いわゆる中年女性といえば、更年期を控え、“オンナではなくなってしまうのか……?” といった漠然とした不安やネガティヴな感情を抱いている方も少なくないでしょう。でも、そういった不安が目前に迫った時こそ、これまでのボディケアを戒め、前向きに更年期を迎えるためのケアへとシフトするタイミングだとも思うんです。
20年くらい前のことでしょうか。当時私は30代で、50代の女性に、更年期に対する思いを伺った際、「生理が終わって、可愛いパンツ(しかもTバック!)を穿けて楽しい!」とその方はおっしゃったんです。「カッコいいな〜!」と膝を打ったことを今も鮮明に覚えています。その時お話を聞いた女性と自分が同世代になった今、“パンツを可愛く穿きこなす”という目標を見据えたボディづくりを意識するようになりました。
ごまかしの効かない、見えない
部分の肌にこそ年齢が見える
実は「男性は、女性のヘソ下の皮膚の質感を見て、その人の年齢を判断する」なんて話もあるとかないとか。たしかに腰回りの皮膚って案外たるみやシワっぽさが出やすい部分ですよね。肌の質感はもちろん、全体のボディラインで見たときもゆるみ感が目立つ部分。これまで、腕や足のスネなど、見える部分だけささっとボディクリームを塗っていた……という方、案外多いのではないかと思います。でも、年齢を重ねてからは、見えない部分の肌の質感やラインにもぜひ注力していただきたいのです。
女優さんはもちろん、周囲の方を見ていても、大人の女性は少しふくよかなくらいのほうが、ハリがあってシワになりにくい。だからダイエットは40代前半くらいまでにして、そこから「お肉はそのまま、皮膚だけ引き締めていく」のがベストだと思います。ケアは2軸で、肌の質感のケア(乾燥や皺っぽさには保湿ケア、黒ずみくすみの角質ケア)、ボディラインを整えるケア(スリミングアイテムやマッサージオイルなど)を必要に応じて取り入れるのがおすすめ。特に腰回りやお尻って乾燥やくすみ、皮膚のたるみやゆるみが出やすい部分。面積が広くて大変ですが、ぜひお風呂上がりにお手入れするパーツとして加えてあげてください。
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