ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1箇所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、眉マスカラ編です。


vol.26
「とりあえず茶色の眉マスカラ」でいいの? 毛流れを際立てるなら透明マスカラが正解!

 

上の2つのメイクの違いは、ズバリ眉! それも、眉メイクの最後、眉マスカラの色が違うだけ。左の写真はブラウンの眉マスカラを、右の写真は透明な眉マスカラを使ったもの。どちらが立体的に見えますか?
眉マスカラは眉の毛自体をカラーリングするとともに、立体感のある毛流れを作ったり、眉メイクを落ちにくくするため、仕上げとして使っているという方も多いかもしれませんが、ペンシルとパウダーまでで、ブラウン系に描いた眉に、眉マスカラを重ねると、むしろ“毛”感が失われてしまうんです!

 


カラー眉にするのでなければ、
眉マスカラは透明でいい


ペンシルやパウダーを使って眉を描くと、なんとなく一連の流れとして眉マスカラを使って仕上げる、という人も多いのでは? 以前の記事でもご紹介したように、もともとの眉毛の色は黒なので、グレーで欠けた毛を偽造して、明るい赤みブラウンのパウダーで地肌を染める。すると、毛感をいかした立体的なブラウン眉に仕上がります。実はふんわりとしたブラウン眉を目指すならここで終了でいいんです! ここにブラウンの眉マスカラを重ねると、眉全体がブラウン系で、毛まで茶色くなるので、のっぺりとした立体感のない眉になってしまうんです。
眉毛を描き足す必要がない程、眉が濃く、整っている方は、パウダーを使わずに眉マスカラで仕上げると良いですね。あと、カラー眉を楽しみたいという方にも、眉マスカラはとっても役立つアイテム。ですが、“ふんわり毛流れを生かしたブラウン眉”を目指しているのであれば、パウダーまでで終了、もしくは透明の眉マスカラがおすすめです。

こちらは、ペンシルとパウダーでブラウン系の眉に描いた後、同系色のブラウンの眉マスカラを、眉毛の表面と裏面にしっかり塗ったもの。眉毛がブラウンになることで、毛の立体感が失われ、のっぺりとした印象に。しかも、本来毛のある部分とない部分の差も目立つため、全体的にムラっぽい仕上がりに。
こちらは、ペンシルとパウダーでブラウン系の眉に描いた後、透明の眉マスカラを、眉毛の表面だけに塗ったもの。パウダーのふんわり感をいかしながら、美しく毛流れが整って見えませんか?
 
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