第二新卒/既卒のブランクは「悪」なのか?
転職の動機は人によって様々でしょう。キャリアアップを目指したい、給料や福利厚生をより良くしたい、やりがいがもっと欲しい。中には「パワハラやセクハラに耐えられない」「うつ病になってしまった」など、切迫したものもありますよね。在職中の人は、残業が多いと転職活動の時間を捻出できないことも。一度退職してから転職活動に専念したい。一刻も早く今の会社を辞めたい。そう思う方も少なくないでしょう。
ですが一度退職すると、転職はとても不利になってしまう。これは、筆者が相談した各社のキャリアアドバイザーが口を揃えて言っていました。基本的に就活においては、ブランク=悪と捉えられてしまうのです。
例えばうつ病といったメンタルヘルスの問題や、家庭の事情で働けない期間があると、それだけで不利になるといいます。事情を説明したら理解してくれる企業もあるようですが、センシティブなことはなかなか言い出しづらいですよね。ブランクがあると「傷がある履歴書」と捉えるキャリアアドバイザーもいるのだとか。人生はまだまだ長いのに、一瞬の隙もなく働き続けないと就活で不利になってしまうとは、なんとも世知辛い世の中です。
新卒と第二新卒/既卒では求人の「質」が異なる?
ここまであくまで求職者だった筆者の立場から就活の疑問を取り上げてみましたが、日本はなぜ新卒一括採用にこだわるのか? などの疑問を、第二新卒/既卒/フリーター/新卒の就活に特化した就活エージェント・UZUZに問い合わせたところ、専務取締役の川畑翔太郎さんが答えてくださいました。
――新卒と第二新卒/既卒では、応募できる求人に差はありますか?
具体的な数字がないため肌感覚になりますが、応募できる「求人数」はそこまで変わらないと思います。ただし、大企業や人気ポジションの求人は「新卒枠のみ」というものも多く、求職者側からすると「応募したいと思う求人」はかなり少なくなっている印象となります。つまり、新卒と第二新卒/既卒では、応募できる求人の「量」は大して変わらないですが、「質」が異なります。
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