前回書いた「日本の就活システムは、新卒が“最強カード”? 転職の弊害と、切なる願い」では、日本の企業がなぜ新卒一括採用にこだわるのかや、第二新卒/既卒になると就活で圧倒的に不利になってしまう現状について書きました。

記事には大きな反響があり、病気などで一度離職してしまい、ブランクができたがゆえになかなか再就職できなかったという人や、パワハラを受け短期離職せざるを得ず、そのせいで「問題がある人」とみなされ転職活動で苦労している人など、切実な声も聞かれました。

そこで今回は、新卒一括採用以外にもまだまだある、筆者が転職活動で直面したこと、大変だったことをご紹介します。


「カジュアルにお話しましょう」の罠

 

最近では転職アプリも様々なものがあり、採用担当者とチャット形式で話すタイプのサービスもあります。いきなり応募するのではなく、まずは話を聞いてみるというボタンがあったりします。すると、
「まずは会社説明を聞いてみませんか?」
「カジュアルにお話しましょう」
なんてメッセージが来ることがあります。その場合、会社に行って、会社説明のプレゼンを受け、質問をして、応募の意思があれば一次面接に進む、というのが通例です。
しかし! 中にはこんなことも。

 

会社に行くと、担当者に好きなアニメについて質問されました。そこで今まで見てきたアニメについて答えました。簡単な会社説明もありましたが、本当にやり取りと言えばそれくらい。それなのに翌日、朝イチで「今後のご活躍をお祈り申し上げます」と記載された不採用通知メールが。ってなんでやねーーーん!

何でしょうこの感じ、告ってもないのにフラれました、みたいな。そもそも面接とは聞かされておらず、まずは“カジュアル”に話しましょう、と言われたのみ。実際には騙し討ちで、それが一次面接だったというオチなのです。選考のプロセスならば初めからそう言ってよ……と思わずにはいられませんでした。