9/9〜11の三日間、帯の作家である「夢訪庵」桝蔵順彦さんの個展が金沢で開催されました。

私は「夢訪庵」さんの手機で織られた帯の裂(残布)で製作したオリジナルポーチを展示させていただきました。

関東エリア外の場所で出会うお客様や専門店の方との交流は、きもの分野で精進していきたい私にとっては、貴重な経験です。


今回はこの3日間に着用したお着物コーデをご紹介します。

きものは単衣の大島紬。グリーンの格子なので、洋服感覚でコーディネートを楽しんでいます。
こっくりとした深みのある紫色の帯。波のように横糸がゆらゆらと織り出されているため、無地とは思えないほど表情豊かです。山吹色の帯揚げを合わせ、秋の気配を乗せました。また帯留めはビーズの指輪を菊に見立てて使っています。

初日の9/9は無病息災を願う、「重陽の節句」の日。
「菊の節句」とも呼ばれているため、この日はビーズのリングを菊に見立てて帯留にして皆様をお迎えしました。

帯のお太鼓のお月さまは新月に向かう時期が描かれていますが、今年の中秋の名月はフルムーンでした。
合わせたきものは単衣の結城縮。シボがあるので、体にまとわりつくこともなく、ふわりとした着心地。湿度の高い時期にはとても重宝しています。

2日目は「中秋の名月」。そして今年は満月でもありました。毎年、楽しみにしているこの帯を、個展時期のベストタイミングで締められてとても嬉しかったです。季節を纏うという着物の醍醐味を満喫した装いをすることができました。


最終日はこちらの帯です。

合わせたきものは2日目と同じ単衣の結城縮です。帯が変わると雰囲気もガラリと変わります。
鶴の柄の帯を、カジュアルな紬で楽しむことができるなんて。着物のおしゃれの奥行きはもっと深くてもいいんだと感じました。

美しき鶴が飛翔する様が織り出されています。古典の鶴の柄をこんなにもファッションとして楽しめるなんて……。
おしゃれも楽しめて、祈りも込められる。
この帯のお陰で、着物に対する想いがまた新しいとびらを開けたような気がしています。

お越しいただきました、みなさまには心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

お客様の装いを拝見し、コーディネートや着付けのコツを教わったり、
専門店の方や夢訪庵の作家、桝蔵順彦さんとの楽しいトークで盛り上がったり。

金沢では着物が好きな方々に囲まれて幸せなひとときを過ごすことができました。

そして。
日ごろの家事から解放された3日間は私にとってかなり貴重な時間でも。

ホテルで一人過ごす時間は、本当に五臓六腑にまで沁みました……。
家族から逃れたい訳ではないけれど、
誰にも邪魔されず、ひとりになりたいことってありますよね。
この時間があってまた頑張れる、というか。

リセットの時間を意識して作ることは、母のエネルギーチャージにもなる気がしました。
それって結局、家族にとっても良いことなのではないかしら。

世のお母さまたち、本当に私たち、がんばってます!
家族ファーストにならないよう、自分も大切に過ごしましょうね。