改めて、エリザベス女王の愛用品を探す

女王の花束「ザ・クイーンズ ブーケ」として生まれた生粋の王室御用達!

1860年に誕生したオリジナルは 「ザ・クイーンズ ブーケ」という名前を持っていました。まさに王室のために作られた香りは、最大級の贅沢さと細心の注意を払い創造されたことが今もまざまざと伝わってくるよう。
そしてこの伝説の香水が完全復刻版として登場したのが、エリザベス女王即位50周年の時。最高峰のエレガンスが凝縮されたフルーティーフローラルの名香の1つと言っていいはず。バイオレットリーフ、カシス、ピーチの爽やかでフルーティな香りに始まり、ローズ、チュベローズ、イランイランなどの花々が開花するような甘やかで華やかな香りは、確かに英国御用達のやんごとなき芳しさを持っています。

 

ロンドン最古の薬局は未だ健在。王室御用達も安泰か?

1709年、ロンドンで最も古い薬局として、高級店が立ち並ぶセントジェームス通りで創業。200年の歴史を持つ英国王室御用達ブランドとして、今も威厳と気品を保っています。石けんやコロン、シェービング用品、スキンケア製品、エッセンシャルオイル等、昔からの伝統的な製法で作られた製品は、今むしろ新鮮に感じられるほど。クラシック、アーリントン、メイフェアの3つのコロンが有名。エリザベス女王即位60周年記念のオードトワレ「ウィンザー」はこちらのもの。エリザベス女王の死後、英国王室御用達=ロイヤルワラントの行方が心配されていますが、伝統とステータスに裏打ちされたこのブランドは盤石でしょう。
 

ウィンザー城への招待客に渡されるのは今もヤードレーのソープ?

故エリザベス女王を、1番苦しめ、イラつかせたのは誰だったのか?【ロイヤルスキャンダル史】_img8

ヤードレー ロンドン イングリッシュ ラベンダー ラグジュアリー ソープ ¥770(編集部調べ)

1770年創業以来、石鹸と香水では、世界を代表するブランドであり続け、20世紀初頭に王室御用達となってから6つのロイヤルワラントを獲得しています。1851年の万国博覧会に出品、オールド・ブラウン・ウインザーと呼ばれる石鹸はウィンザー城の絵が描かれていて、ウィンザー城を訪れた招待客には、記念品として渡されています。代表的な製品はイングリッシュ・ラベンダーのソープであり、ヴィクトリア朝時代にイギリスで人気が高まり、1880年代にはアメリカ合衆国にも輸入され、アメリカの一般家庭でも人気を博したスーパーロングセラー。97%自然素材、丹念に練り上げられた豊かな泡立ちも評判ですが、爽やかなラベンダーがネロリやセージ、ゼラニウムと絡まり、サンダルウッドがあたたかみを加える、リラクゼーション効果の高い香りがいまだに人気。香りを楽しむソープはドレッサーなどに入れて使う人も。

 

静物撮影/水野昭子
構成/藤本容子
 

故エリザベス女王を、1番苦しめ、イラつかせたのは誰だったのか?【ロイヤルスキャンダル史】_img10
 


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