どんなときも自分の感情を大切に守りたい


――今年で20歳を迎えましたが、20歳の心境はいかがですか。

20歳になる前から、20歳になったからと言って何が変わるというわけではないんだろうなと思っていました。成人になって変わることと言えば、お酒が飲めるようになるぐらい。でもそれで、私の何が変わるってわけでもないじゃないですか。だから中身としては10代の頃とあんまり変わってないような気がします。

清原果耶、20歳の瞳が見つめる先「楽しいも悲しいも、全部の感情を受け止めて生きていきたい」_img6

 

――達観していますね。

大人に囲まれて生きてきたからでしょうか(笑)。両親とお酒が飲めるようになったことは、両親も喜んでくれたのでうれしかったですし、私も改めて育ててくれてありがとうという気持ちになりました。でも、それ以外に何か楽しみにしていたことがあるかと言われると、あんまりないかもしれません。

――ちなみにご両親との最初の一杯は何を飲みましたか。

何だったっけ……? 確か家にあるワインだったと思います。

――では、これから歩んでいく俳優の道のりについて、どんな未来を思い描いていますか。

いつまででもお芝居を楽しんでいられるような人間でありたいなとは思います。きっといろいろ考えることもこの先増えるでしょうし、いろんなことを思うでしょうけど。楽しいっていう感情がいちばん大事なので、それを忘れずに生きていけたらいいかなと思っています。

 

――では、人としてはどうですか。人として、いちばん守りたいものを教えてください。

いっぱいありますけど、いちばんは感情ですね。私は、喜怒哀楽ってとても美しいものだと思っているので、それをセーブしてまで過ごしたいかと言われると、そうじゃないのかなと。だから、自分の楽しい、悲しい、なんか嫌だみたいな感情を、全部自分自身で受け止めて生きていきたいなと思います。

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ワンピース/STUDIOUS×AMERI(tel. 03-6712-5980)

 


プロフィール)
2002年、大阪府出身。「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを受賞し、2015年の連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビュー。2018年の主演ドラマ「透明なゆりかご」で、東京ドラマアウォード2019主演女優賞など多くの賞を受賞。ほか、映画「ちはやふる-結び-」「まともじゃないのは君も一緒」「護られなかった者たちへ」など数々の話題作に出演。連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロインの永浦百音を演じ、2021年上半期の朝の顔に。映画「線は、僕を描く」が2022年10月21日(金)公開予定。2023年も映画「1秒先の彼」(夏公開予定)が控えている。

<作品紹介>
『霊媒探偵・城塚翡翠』

原作:相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫)
出演:清原果耶 小芝風花 田中道子 及川光博 瀬戸康史
脚本:佐藤友治
脚本協力:相沢沙呼
主題歌:福山雅治(アミューズ/ユニバーサルJ)

日本テレビ系にて、10月16日(日)夜10時30分スタート


撮影/中垣美沙
スタイリング/宮本茉莉
ヘアメイク/三好啓子(スタジオまむ)
取材・文/横川良明
構成/山崎 恵
 

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