年齢を重ねるにつれ、少しずつ“老い”や“死”を意識し始めている人は多いことでしょう。でもそれはまだまだ、「考えはするけどピンとはこない」というレベルだったりするもの。では私たちは、一体いつ頃から本気の恐怖心を覚えたり、準備待ったなし、と感じるようになったりするのでしょう? 

間もなく還暦を迎えるタレントの野沢直子さんは、ご自身の経験からその端境期は50代で訪れる、と感じたそう。同じ中年のように見えて、40代と50代の差はとてつもなく大きかった、と……。そこから見出した、老い、そして死ぬことへの程よい準備の仕方を教えていただきました。

野沢直子59歳「老いや死のリアルは50代でやってきた」父の死、見た目と感覚の衰え...理想の死に方は?_img0
 

野沢直子
1963年3月29日生まれ。東京都出身。サンフランシスコ在住。高校時代に芸能界デビュー。コミカルなキャラクターと奇抜でキュートなファッションが人気を博し、当時一世を風靡したコント番組『夢で逢えたら』など多数の番組で活躍。1991年に日本での活動を休止し、渡米。アメリカでバンド活動、ショートフィルム制作などをおこなう。現在は日本とアメリカの両方で活動を続けている。著書に『半月の夜』、『アップリケ』、『笑うお葬式』などがある。