言葉のチカラ、
ムリョクな言葉
気持ちの良い祝日の朝です。いつもよりほんの少しゆっくり起きて、このダイアリーを書いています。
さて、今日は言葉の話。昨日、親しい友人の結婚のお祝いで食事を。とても嬉しい会だったので、ブーケを買って向かいました。そのブーケを買ったフローリストでのできごと。
応対に出て下さった女性に、「こういう方でこんなイメージで、ブーケをお願いします」とお伝えしました。実際に作ってくださる方は、その女性ではなかったのですが、まず、私のオーダーを伝えずにお会計に先に入ったことに気づきました。「??」と思いましたが、もしかしたら私たちの会話が聞こえていたのかもしれない、とカード決済を待っていると。何度もカードを機械に通してはレジの画面を見つめ、そのうち、カードを置いたまま、ほかのスタッフを呼びに行ってしまい。今度は二人でああでもない、こうでもない、とカードを手に悪戦苦闘しています。
15分くらい経過した頃、私の疑問は頂点に達し、「すみません、何かカードに不具合があるのなら、現金で払います」とお伝えすると、「いえ、打ち間違いなので」と、その後さらに10分……。しびれを切らし、「あの。何かトラブルがあったのであれば、ご説明いただけませんか? クレジットカードをこれだけの長い時間、お預けしているのも、とても不安なのですが」とお伝えしたところ、「申し訳ありません」と一言。結局何が起こっていたのかわからず仕舞いで……。
仕事をさせて頂いている場所にあるフローリストだったのもあって、私も最大限のリスペクトを込めてお伝えしたつもりだったのですが。
ただし、応対してくださった女性も、決して「感じが悪い」わけではないのです。おそらく、私がお伝えした意味が、私が不安に思っている理由が、わからなかったのだと思います。
ブーケはとても素敵に作ってくださり、誇らしげに「いかがでしょうか?」と最後に。言葉を使う仕事でもあり、私のスタイリストとしてのキャリアは、そのスタイリングのセンスではなく、もしかしたら「着こなしをディスクライブする言葉」が進めてくれたのかもしれない、と思っているので、1つ1つの言葉をとても大切にしているつもりです。普段ならば「とても素敵です、ありがとうございます」とお伝えするところを、気もそぞろに店を出てしまいました。100個くらいの「?」と共に。
そして、選び、伝えたつもりだった言葉が伝わらなかった、という事実にとても傷つき、ショックを受け、この小さなできごとを今日まで引きずっています。
もっともっと、言葉に敏感にならなくてはいけないし、語彙をもたなくてはいけない。言葉以外でも、思いやメッセージを相手にお渡しする努力をしなくてはいけない、と思った夜でした。
白とグリーンのブーケは、友人はとても喜んでくれ、彼女のパートナーがシェフを務めるレストランでの会は、美味しく楽しく温かいものでした。帰り、レストランの扉の外まで送ってくださったシェフに、「とても美味しかったです。また伺います」とお礼を言うと、とても嬉しそうな顔をしてくださいました。
言葉って大きなチカラをもち、使い方にとってはとてもムリョクになる。
みなさまも、そんな経験ありませんか?
今日は少し長くなりました(笑)。
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